多くがスリランカ

ブルー、ピンク、紫（バイオレット・パープル）、ブラック

ブルー：信頼・希望・運命
ピンク：慈愛・誠実・成功
バイオレット：叡智・覚醒・運命・自信
パープル：集中・安定・余裕
ブラック：中心的な存在

スターサファイアはサファイアの一種です。サファイアは古代ギリシャやローマから現代に渡り、長く愛されてきた宝石です。

気品や誠実、忠誠心の象徴とされ、王族や聖職者のアイテムとして使用されてきました。英国のチャールズ皇太子がダイアナ妃にブルーサファイアの婚約指輪を与えた話も有名です。

スターサファイアは針状のインクルージョンが含まれているサファイアをカボションカットにし、独特の六条を浮かび上がらせたものです。サファイアより希少性のある宝石として重宝されています。

サファイアの中には山高のカボションカットにすると、六条の光の線が浮かび上がってくるものがあり、これを「スターサファイア」といいます。多くがスリランカで産出され、古くから愛されてきた宝石です。

また、交差する三本の光が浮かび上がることを、「アステリズム効果」や「スター効果」と呼び、宝石として非常に高い価値の付くサファイアとなります。スターサファイアを生み出すには、サファイアの内包物として、針状の鉱物が含まれていることと、さらに特別なカットが必要になります。

ちなみに針状の鉱物とは「ルチルシルク」という物質で、ルチルシルクが含まれていることで光が絶妙に屈折し、六条の光が現れます。 これはサファイアに限らず、ルビーなど他の宝石でも同様に起こりますが、ルチルシルクが含まれていれば必ずスター効果が現れるというわけではありません。

宝石に含まれるルチルシルクの量が多すぎれば透明感がなく色調の暗い石になってしまい、ルチルシルクが少なすぎれば光は十分に屈折しないため、スター効果は現れません。 このように、スターサファイアはルチルシルクが絶妙な量が含まれている、とても貴重な宝石なのです。

スターサファイアは、その人の持つ潜在的な才能を引き出す力があると言われており、また、学問と知性を象徴した宝石で、学問の守護石としても人々に親しまれています。

スターサファイアの深い青は高い鎮静作用を備えているため、いざという時に冷静さをもたらし、集中力を高めてくれるので、本来の力を発揮する手助けをしてくれます。緊張しやすい方は是非身につけておきたい宝石の1つです。

ジュエリーとして広く使われているクオリティは「ジュエリークオリティ」と言い、JQと表記されます。JQよりさらに美しく、稀な「ジェムクオリティ（GQ）」という品質の場合、10カラットで600万円ほどの価値になる場合もあります。

続いて、スターサファイアのカラーについてですが、産地によって色や濃さが違ってきます。赤色以外のコランダムでスター効果のあるサファイアの色の種類は下記です。

さまざまが色がありますが、オレンジ、イエローのサファイアには、スター効果は現れません。ちなみに、赤色のコランダムは「サファイア」ではなく、「ルビー」ですので、赤色のコランダムでスター効果が入っているものは、スタールビーとなります。

スタールビーもスターサファイアとは違った、ルビーならではの赤色があり、とても魅力的な宝石の1つです。詳細は、スタールビーの特設ページをご覧ください。