アメジストや
シトリンの買取,相場

アメジストとは？

アメシストは比較的地球上でありふれた鉱物の｢クォーツ｣の俗名。色の原因として微量の鉄分と自然界の放射線によって紫色になります。

インクリュージョンが比較的多くみられる宝石ですが、合成クオーツも多く逆にインクリュージョンが入っている方が高値にて取引される珍しい石となります。しかも羽根状のシルクインクリュージョンは他のクォーツには見られる事が無く非常に珍しい石としても有名。

名前の由来としては｢酒に酔わない｣と言うギリシャ語から。古代ギリシャでは魔よけや眠気醒まし、知性を磨く石等と言われ、戦士が洗浄で怪我から身を護ると信じられた石でもあります。キリスト教では禁酒・禁欲の象徴し｢司教の石｣として聖職者が好んで身に着けロシア皇帝の女帝エスカテリーナ二世もアメジストを大変愛していたそうです。

アメジスト(アメシスト)からアメトリン、シトリンへ！

クォーツですので、色が違えば呼び名も変わります。シトリンの由来は「レモン」を意味するフランス語で和名は黄水晶。レモンイエロー～オレンジ、赤色をしています。

無処理の天然シトリンは非常に稀少で、多くは薄い色のアメシストに加熱処理をしてシトリンカラーにしています。アメシストが経年劣化で退色したのがシトリンだからです。その経過途中がパーティカラーやバイカラーのアメトリンとなります。

ルチルクォーツ：内部に針状の鉱物、「ルチル（金鉱石）」を含みます。ルチルが時に髪の毛のように見えることから、「ビーナスヘア・ストーン（ビーナスの髪の石）」の別名を持つ、パワーストーンでは非常に人気のある石となります。

アメトリン：レモンイエローと薄紫のバイカラー・クォーツ。ただし、天然でバイカラーが出るものは極稀で、多くはアメシストの片側を加熱処理してレモンイエローにしており、合成クォーツの場合も多くございます。

アメジスト(アメシスト)の基本データ

和名「紫水晶」の通り、紫色のクォーツ(石英)をアメジスト(アメシスト)と呼びます。アメジストの紫色は、含有されている鉄イオンによるものだといわれています。深い紫色が見られるアメジストほど良質とされています。

アメジストは加熱処理をすると変色し、黄色・褐色・緑色、さらに加熱を続けると無色になります。これを利用して、変色させた「シトリン」も作られます。

アメジスト(アメシスト)の主な産地

ブラジル産

全体的に黒っぽい色合いをしているのが特徴。稀に淡い紫の色も採掘されます。また、ブラジル産のアメジストには、黒い斑点のようなものが入りこんでいる場合があります。

ウルグアイ産

濃い紫色が特徴で研磨しても美しい見た目になるのが特徴。ただし、粒自体は細かいので、大きなものを得るには少々難しく価値のあるものです。ウルグアイ産の一番の特徴は「色溜まり」と言われています。これは、石の中に濃い紫色の塊が入っているという状態で「カラーバンド」とも呼ばれています。また、マダカスカル(赤やすみれ色に近い)や、スリランカやアフリカの赤道付近など世界中で産出されます。

日本産

日本でも宮城県や鳥取県の一部で美しい良質なアメジストが産出されています。その品質は「加賀紫」と賞賛された程。

アメジスト(アメシスト)のカラー

濃淡、紫、褐色、灰色がかったものと、様々な色合いがあり、色の濃さが各部で違うといったような色ムラが多いのが特徴の石です。水晶の色変種の中では、最高位と評価されています。アメジストは色味や見た目が重要になる宝石で、紫色が深く一様に見えるほど高品質とされています。宝石品質のアメジストでは、ひびを目立たなくするために合成樹脂の注入が行われることがあります。

アメジスト(アメシスト)のカット

カットの種類はブリリアントカット、ボタンカット、カボションカットやハートカットなど様々です。ブレスレットや指輪などにされている人気の宝石です。

アメジストのお手入れ方法

アメシストは宝石の中では傷つきやすい部類で、衝撃などにより割れやすいです。また太陽光で退色してしまいます。汚れが気になる場合は、以下の方法でお手入れを行ってください。

1）毛の柔らかい歯ブラシに中性洗剤を付け、優しくブラッシング洗い。ぬるま湯で洗剤と汚れを洗い流す。

2）柔らかいタオルの上に石を置いて、ドライヤーの冷風などで大まかな水気を吹き飛ばす。風量が強すぎると、宝石が飛んでしまいますので注意！

3）水気を残さないよう、柔らかい布で完全に水気を拭き取る。 他の石を傷付けないよう、布などでくるんで保管して下さい。