「カラット」は、ダイヤモンドなどの宝石の重量を示す単位で、1ct(カラット) ＝ 0.2g(グラム)になります。

0.1カラットの直径は約3.0mmほど。0.2カラットで約3.7mm、0.3カラットで約4.3mm、0.5カラットで約5.2mmとなります。おおよそのサイズ感であれば、0.1カラット増すごとに、約0.6mm〜0.8mm程、直径が大きくなります。

重さの増大に従い希少価値も付加されて、カラット数が2倍になると価格は約4倍、カラット数が3倍になると価格は9倍以上といったように高くなります。

ダイヤモンドの4C「カラット」とは？

ダイヤモンドのカラー評価は、無色透明に近い程、評価が高くなります。反対に黄色味を帯びるに連れて評価は下がります。ダイヤモンドの大半は黄色味〜茶色味を帯びており、宝飾品用として用いられる「無色透明」のダイヤモンドは大変、希少価値が高いのです。

例外として、黄色味が非常に強い場合、無色透明(Ｄカラー)のダイヤモンドの100倍近い高値で取引された実績もございます。見た目の良さは勿論、評価の高さ＝希少性の高さとも言えます。

また、「蛍光性」もダイヤモンドの品質を評価する上で重要な要素となります。蛍光性は、紫外線(ブラックライト)やX線など、肉眼では見えない特殊な光をダイヤモンドに当てた際に現れる発光色の事を指します。この色味があまりに強い場合、買取価格の大幅な下落要因となります。特に海外では、低品質であると厳しく評価される傾向にあります。

ダイヤモンドのカラーグレードとは？

天然石であるダイヤモンドには微細な内容物(インクリュージョン)や、無数の表面傷(スクラッチ)が存在ます。肉眼で確認するのは難しいですが、熟練の鑑別査定人が10倍ルーペにて確認しそれらの「大きさ・種類・数量・位置(場所)」により評価が決まります。

ダイヤモンドは「世界一、固い鉱物」と称されていますが、とは言え表面の傷は、比較的簡単に付きます。普段から大事に扱いたいものです。

近年では、外観はダイヤモンドにそっくりな「合成モアサナイト(モアッサナイト)」や、成分組成は天然ダイヤモンドと全く同じ、「ラボグロウン・ダイヤモンド*1 」なども大変、多く出回っております。

ご購入時、ダイヤモンドと価値が変わらない、あるいはそれ相応の価格でご購入された人工ダイヤモンドも、リセール時にはほとんど値段が付かなかった…何て事も少なくはありません。

鑑定書(グレーディングレポート)が無いダイヤモンドも、安心してご依頼ください。大手鑑別機関の研修を経た有資格者が専門機器を駆使し、的確に評価いたします。

*1：ラボグロウン・ダイヤモンド ＝ Laboratory Grown Diamond(実験室で成長したダイヤモンド)

「カット」は、4C評価において唯一、人間の技術が関わる評価となります。上から順番に、Excellent > Very Good > Good > Fair > Poor の5段階で評価されています。

石に光が差し込み、反射する事で眩い煌めき(スパークル)が、人の目に届くように設計されており、カットの数が多ければ多い程、煌めきが増します。ダイヤモンド以外の透明な石をカットしても、ダイヤモンドと肩を並べる事のできる輝きを放つ宝石はありません。これは、ダイヤモンドならではの輝きを生む特徴は「屈折率の高さ」が大きく関係しているのです。

また、カットグレードの評価項目のひとつにある「Polish:研磨具合」と「Symmetry:対称性」。これらの評価を最上級グレードとして、3EXCELLENT(3EX)やトリプルエクセレントと評す場合もあります。

GIAのグレードにはありませんが、ダイヤモンドの対称性が特定の条件を備えたときにハートマークや矢印が見える「ハート＆キューピッド(H&C)」や、「ハートアンドアロー(H&A)」というものもあります。