正式名称

和名

産地

メキシコ

石言葉

「情熱」「不屈」

比重

1.37～1.43

屈折率

1.95～2.05

結晶

非晶質

誕生石

10月

色

ファイヤーオパールは、赤やオレンジの地色の中に同じく虹色の輝きが見られますが、近年、全く斑の出ない、遊色効果のない赤一色やオレンジ一色などの単色のオパールもファイヤーオパールとして売られるようになりました。

原産地のメキシコでは、斑の出ない赤色系オパールは「赤ガラス」と呼ばれていて、高品質のファイヤーオパールとは、はっきりと区別されています。

硬度

ファイヤーオパールの硬度は5～6.5と、宝石の中でも柔らかい方だと言えますので、こすってしまった時に比較的傷が付きやすく注意が必要です。

「硬度」は、「モース硬度」とも言われ、傷の付きやすさを10～1で表したもので、硬度5～6.5は窓ガラスよりやや硬い程度と言われています。

効果

ファイヤーオパールは、すべての生命の源である太陽のように燃え続け、エネルギーを活性化させることで前進するパワーを与えてくれる石です。

ファイヤーオパールの地色は黄色～赤色ですが、いずれも非常に鮮烈で、目にする度に活力と高揚感を与えてくれます。

自分の目標に向かって努力し続けようと決心した方や、挫折しそうな気持ちになっている方が身に着けることで、目的の達成や前向きな気持ちになる手助けをしてくれるでしょう。

歴史

ファイヤーオパールの歴史は古く、アステカ文明にまで遡ります。アステカ人は、ファイヤーオパールを「quetzalitzlipyollitli」と呼び、神聖な石と見なしていました。

16世紀、スペインのコンキスタドールたちは、メキシコでファイヤーオパールを発見しました。彼らはこの美しい宝石をヨーロッパに持ち帰り、王侯貴族の間で広まりました。その後、ファイヤーオパールはヨーロッパ全土で人気を博し、特にビクトリア朝時代にその価値が高まりました​。

20世紀に入り、ファイヤーオパールの採掘が本格化。メキシコのケレタロ州は、高品質なファイヤーオパールの主要な産地となりました。

現在、ファイヤーオパールはその独特の美しさと希少性から、高級ジュエリーとして世界中で評価されています。特に、鮮やかな赤やオレンジの色合いを持つものは、非常に高価で取引されています。

解説

ファイヤーオパールとは、オパールの仲間で、赤、オレンジ、金色のものを指し、透明度が高く、オパレッセンス(乳光)のあるメラメラとした炎のような色合いが特徴な宝石です。

ファイヤーオパールのファイヤーは､正確には虹色に遊色するときの「斑（むら）」のことですが、遊色の有無にかかわらず、ボディカラーが燃える火のような赤橙色であれば､ファイヤーオパールとされています｡

無遊色でもそれをファイヤーオパールと呼ぶようになった発端は､どうやら、1980年代に日本人バイヤーによるメキシコオパール買付けラッシュ以来の事のようで､そのあやしげなネーミングをそのまま追認したのが､欧州の色石集積地イダ･オーバーシュタインの指導的宝石商たちだったようです。