クラリティとは?

ダイヤモンドのインクルージョン(内包物)や
ブレミッシュ(疵 / キズ)の程度を表し、
ダイヤモンドの明澄度・透明度を評価したもの。
『クラリティ』とは、明澄度や透明度の事を指し、ダイヤモンドグレーディングでは、インクリュージョン(内包物)やブレミッシュ(外観的欠陥)の相対的な量の程度を、『熟練者の鑑別で、10倍拡大で皆無』から『一目瞭然』といった視認性の範囲として、FL~I3の記号を使用し11段階で表します。
上記11のクラリティスケールのスライダーをマウスで左右に動かしてみましょう。それぞれのグレードに応じて外観が少しずつ変化して行きます。カットが一律ではないので、見た目も様々ではありますが画面右側のインクルーテッド(Iクラス)となると輝きにも影響を及ぼしているのが判ると思います。
11段階のクラリティグレード
11段階の
クラリティグレード
日本国内の鑑別機関であるAGL(宝石鑑別団体協議会)が基準とし、また4Cを考案したGIAのクラリティグレードに、ベルギーはアントワープにある世界最大のダイヤモンド研究機関であるHRDの表記方法を加えたクラリティグレードスケールを紹介いたします。
クラリティグレードスケール | |||||
クラリティグレード | 呼称 | 10倍拡大時の特徴外見や備考 | |||
略称 | GIA | HRD | |||
FL | Flawless (フローレス) |
Loupe Clean (ルーペクリーン) |
エフエル | インクルージョンもブレミッシュも皆無 | |
IF | Internally Flawless (インタナリーフローレス) |
アイエフ | インクリュージョンは無いが、僅かなブレミッシュがあるのみ | ||
VVS1 | Very Very Slightly Included (ベリーベリースライトリーインクルーデッド) |
Very Very Small Internal Charcteristic (ベリーベリースモール・インターナルキャラクタリスティック) |
ブイブイエスワン・ツー | 発見が『非常に難しい(VVS1)』若しくは『とても難しい(VVS2)』内包物、または外部欠陥があるもの | |
VVS2 | |||||
VS1 | Very Slightly Included (ベリースライトリーインクルーデッド) |
Very Small Internal Charcteristic (ベリースモール・インターナルキャラクタリスティック) |
ブイエスワン・ツー | 発見が『難しい(VS1)』若しくは『やや難しい(VS2)』内包物、または外部欠陥があるもの | |
VS2 | |||||
SI1 | Slightly Included (スライトリーインクルーデッド) |
Small Internal Charcteristic (スモール・インターナルキャラクタリスティック) |
エスアイワン・ツー | 発見が『やや容易(SI1)』若しくは『とても容易(SI2)』な内包物、または外部欠陥があるもの | |
SI2 | |||||
I1 | Included (若しくはImperfect)(インクルーデッド(若しくはインパーフェクト) |
P1 | Pique (ピケ) |
アイワン・ツー・スリー/ピーワン・ツー・スリー | 場合により肉眼でも確認可能 |
I2 | P2 | 肉眼で確認可能 | |||
I3 | P3 | 肉眼で容易に確認でき、輝きにも影響を及ぼすもの |
クラリティを決める5つの要因
クラリティを決める
5つの要因
クラリティキャラクタリスティック(内部欠陥の特徴)が、クラリティグレードにどの程度影響を与えるかを判断するのには、以下5つの要因がどの程度見えるかを10倍拡大下で判断します。
これらが相互にどの程度関連しているかの要因を見極めて、クラリティグレードが決定されます。しかし1つの要因だけでクラリティグレードを決めてしまう程の大きな要因になる場合も大いにあるのです。
1.サイズ(大きさ) | |
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右の方が大きい為クラリティグレードは低くなります。 大きさはクラリティグレードに大きな影響を与えます。他の要因が一緒の場合、大きなサイズのインクリュージョンはクラリティグレードが低くなります。 |
2.ナンバー(数) | |
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左はパビリオン部分の反射でグレード低下の要因となっています。 右は赤が実像に対し、青はリフレクション(反射)となります。
大きさに加え、もちろんその量も大きな要因です。それは実質的な数だけを指す訳でもなく、反射で見えるインクリュージョンも考慮します。 |
3.ロケーション(ポジション) |
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VS2のセンターインクリュージョンですが、青の位置にあれば価格も上がります。 次に位置も重要です。その他要因が全て一緒だった場合、センターの方がより目立つため、端の方がクラリティグレードが受ける影響は少なくなるのです。 |
4.レリーフ(コントラスト) |
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同じダイヤのテーブル面に赤は白に対し、青はカーボンを見て取れます。
色といった方が判り易いかもしれません。インクリュージョンとダイヤモンドとの間のコントラストの違いがクラリティグレードに大きな要因を与えます。 |
5.ネイチャー(性質) |
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ココまでインクリュージョンが多いと耐久性の懸念から低下要因となります。
クラリティの性質により、例えば同じサイズとレリーフではクラリティグレードを高くもするし低くもします。 |
インクリュージョンとは?

【地球】という惑星が銀河系宇宙に誕生して45億年もの歴史を刻んできた中で、ダイヤモンドは10~30億年前に地表から深さ400~2900kmの一部、上部マントルで6万~7万気圧の条件を受けて生まれたと言われています。
そういった高圧高温環境のもと、何億年もの気の遠くなるような長い年月をかけて、炭素がダイヤモンドに結晶化されたと言われています。そんな中、様々な要因でインクリュージョンは生まれます。
結晶化するダイヤモンドの形成過程での結晶の歪みで生じるもの、発達環境時の隣接する溶岩物(かんらん岩=ペリドタイドやエクロジャイト等)であったりを内包する事で形成するもの、採掘後のダイヤへのトリートメントやその他人為的な処理により生じるインクリュージョンもあるのです。
【インクリュージョン】とは、人類が未だ到達した事のない地球深部からのメッセージを含んだロマン溢れるものと考えます。リファスタでは査定時にも、希望があればお客さまのユニークなインクリュージョンをお見せし、お互いにその歴史を共有する事も可能なのです。
インクリュージョンの種類
クラリティキャラクタリスティックインクリュージョンは大きく分けて2種類に分類されます。母岩であるダイヤモンドの結晶時に内包された物や、カット後に人為的な要因で外部欠陥としてあがるもの、内部から外部に達するものなど様々な種類があります。
これらが相互にどの程度関連しているかの要因を見極めて、クラリティグレードが決定されます。しかし1つの要因だけでクラリティグレードを決めてしまう程の大きな要因になる場合も大いにあるのです。
インクリュージョン(内部特徴) |
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ダイヤモンド内部に収まっているモノ(インターナルインクリュージョン)と、内部から外部へ到達しているモノ(サーフェスリーチングインクリュージョン)とがあります。 |
ブレミッシュ(外部特徴) |
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表面に限定された特徴で、10倍拡大下では内部に到達しているのが確認できないものとなります。 |
このページでのアイコンの見方 | |
天然 | 人為的 |
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インターナルインクリュージョン
インクリュージョンの中で、完全にダイヤモンドの中に内包されたものを、インターナルインクリュージョンと呼びます。また全て10倍拡大下にて見えるものを前提とし、ここでは代表的なものをご紹介しています。
クリスタル(Xtl) ![]() |
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ダイヤモンドのインクリュージョンでは、最も代表的なものです。コレを含有する場合にはVVSは付きません。名前の通りの水晶ではなく、結晶時に小さなミネラル(鉱物)が含有されたものを指します。多くはダイヤモンドなのですが、稀に他鉱物(ガーネット・ペリドット・ダイオプサイト等)を含む場合があります。多くは透明若しくは白色です。(鉱物)が含有されたものを指します。多くはダイヤモンドなのですが、稀に他鉱物(ガーネット・ペリドット・ダイオプサイト等)を含む場合があります。多くは透明若しくは白色です。 ダイヤモンドのインクリュージョンでは、最も代表的なものです。コレを含有する場合にはVVSは付きません。名前の通りの水晶ではなく、結晶時に小さなミネラル(鉱物)が含有されたものを指します。多くはダイヤモンドなのですが、稀に他鉱物(ガーネット・ペリドット・ダイオプサイト等)を含む場合があります。多くは透明若しくは白色です。 |
ニードル(Ndl) ![]() |
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クリスタルが細長く結晶したもので、多くは白色ですが、複数で存在したり、稀に暗色のものも存在します。 |
ピンポイント(Pp) ![]() |
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非常に小さな点のインクリュージョンです。これがあってもVVSクラス以上です。これが大きければクリスタル、棒の様になればニードルと考えます。またクリスタル・ニードル・ピンポイント共に『鉱物が内包したもの』となります。 |
トゥイニングウィスプ(TW) ![]() |
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前出のクラウドやクリスタルがダイヤモンドの成長の過程で結晶の向きが変わって出来る、まるで雷のような、また平たくリボンの様に見えるインクリュージョンです。成長過程でダイヤモンドと共に伸びていくため、通常はセンターから外に向かっており、稀に表面に達する場合もあります。 |
クラウド(Cld) ![]() |
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その名の通り雲りがかったインクリュージョンで霞んだり濁ったり見えるものです。その正体はピンポイントの集まったものとなり、輪郭を持つ物や持たないもの等様々です。VSクラスにも存在しますが、同じグレードとすると、存在するロケーションにより市場価格は30%以上も下落するものです。 |
インターナル・グレイニング(Ig) ![]() |
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ダイヤモンド内部の、不規則な結晶構造が見えるものです。光の反射にて帯や線、面の様に見える為、通常ダイヤモンドを揺らした際に確認が可能となりますが、角度により見えなくなる場合(方向的可視性)が多く、多くはパビリオンから確認できるものが多い為、クラリティに影響する事は、外傷に達しない限り少ないと言えます。また実は、カラーダイヤモンドの色の起因はインターナルグレイニングによるもので、ブラウンもピンクもこれにより色が出るのです。 |
グレインセンター(GC) ![]() |
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針の先端や網の目に見える、結晶の歪みが集中した箇所となります。インターナルグレイニングの一種となります。 |
インターナル・レーザードリリング(ILD) ![]() |
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別名《KMプロセス(Kiduah Meyuhad)》と言い、2000年頃にイスラエルで出来たと言われている処理です。(この手の処理方法は大抵イスラエルを発祥としています。)表面ではなく内部のダークインクリュージョンにレーザー照射し、インクリュージョンをムカデ状に広げる事により目立たせなくする技術ですが、日本では非常に嫌われた処理方法です。個人的にはやらない方がマシな技術です。 |
インターナル・インスクリプション(レーザー刻印)![]() |
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レーザー刻印が完全にダイヤモンドに内包されたシンボルや文字、数字を指します。 |
サーフェスリーチング・インクリュージョン
サーフェスリーチング
インクリュージョン
インターナルとブレミッシュを双方持ち得たとも言えるインクリュージョン。ダイヤモンドに内包されたクラリティキャラクタリスティック(内部特徴)が外部へ到達しているモノを指します。
ノット(K) ![]() |
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インターナルインクリュージョンであるクリアなクリスタルがをダイヤモンド(ペリドットやガーネットでは無いもの)と仮定し、研磨の際に表面に達した場合にこう呼ばれます。 |
フェザー(Ftr) ![]() |
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2次元的なヒビを表現した、非常に一般的なもので、結晶の構造上一番弱いクリベージ面に沿ってヒビが入り、それが表面に達した際を指すものです。フェイスアップで見た際にスクラッチと誤認する事が多く、その場合には動かす事で判別します。発生原因はクリスタルが生じる事による内圧の増加で、クリスタル周辺にフェザーが生じると考えられています。 |
チップ(Ch) ![]() ![]() |
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研磨した後の加工ダメージで生じる欠け。多くは薄いガードルの脇やキューレット、ファセットジャンクションで見る事が出来、貝殻のような様相をしています。 |
キャビティ(Cav) ![]() ![]() |
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研磨中にクリスタルに到達し鉱物が脱落、若しくはフェザーが剥離した表面上の開口部分の事です。チップと良く誤認されるインクリュージョンです。 |
ベアデッド・ガードル(BG) ![]() ![]() |
ベアデッド・ガードル(BG)![]() ![]() |
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ブルーテッドガードルに向かって小さく垂直に伸びるフェザーインクリュージョンの事で、ダイヤモンドを切り出す工程でベアーディングガードルを作る事により出来ます。ファセットガードルに研磨後も残る場合があり、この際のグレーディングは『フェザーインガードル』という用語で呼称されます。現在ではファセットガードルが一般的の為余り見られなくなりました。 |
インデンテッド・ナチュラル(IN) ![]() ![]() |
インデンテッド・ナチュラル(IN)![]() ![]() |
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研磨された表面より下がった、ダイヤモンドの原石が成長網と共に見えるインクリュージョンです。成長網が見えない場合にはキャビティと判断し、反射光にて確認するものです。ナチュラルの深い物を指し、形成原因として、カッターは出来るだけ大きなダイヤモンドを作る事を要求される為、こういったマイナス箇所ギリギリを切り出す為となります。薄ければIFグレードも可能ですが、落ちくぼんだらインクリュージョン扱いとなります。 |
バッチオブカラー(Patch) ![]() ![]() |
バッチオブカラー(Patch)![]() ![]() |
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研磨後のダイヤモンド表面に残った天然の放射能のシミです。通常放射線での変色はグリーンとなりますが、研磨時の摩擦の高温で茶色に変色します。10倍拡大で深さ(内部浸透)が見られた場合にはサーフェスリーチングインクルージョン、表面の場合にはブレミッシュと考えます。 |
エッチチャンネル(EC) ![]() |
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細かい階段状の細いムカデのような、表面から内部へ伸びた角ばった開口部です。長さに対して直角の筋が入り、先に行くほど細くなります。ダイヤモンドの生成過程で、脆い部分が高温のマグマ等の流体物質等で浸食されたと考えられています。LDHと見間違うのですが、違いは他のインクリュージョンには達していない事で見分ける事が出来ます。 |
レーザードリルホール(LDH) ![]() |
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レーザーを使用し暗色インクリュージョンに向け穴を開け、恐らくは王水(塩酸と硝酸の化学化合物)を使用し漂白する技術で生じるものです。このインクリュージョンが確認された場合、開示コメントにも必ず追加されます。勿論イスラエル発祥の技術だという事は言うまでもありません。 |
インデンテッド・インスクリプション ![]() |
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ダイヤモンド表面に、レーザーでシリアルやブランド名、シンボルや文字等を刻んだもので、通常はブレミッシュとして扱われるものが不適当に内部に到達した物を指します。 |
ブレミッシュ
ダイヤ表面に限定された深さがないクラリティ要因を指します。その殆どは石留めや着用、加工時の人的要因で出来るものです。中にはダイヤモンドの結晶が起因するものも含まれます。
ナチュラル(N) ![]() |
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インデンテッドナチュラルの浅いものです。ダイヤモンドの原石部分が研磨されずに残ってしまった物となります。ガードルに限定されておりクラウンやパビリオンに接触しない場合、またその際ガードルを歪めない程度のケースを除き、クラリティグレードに影響(マイナス判定)を与えます。フェイスアップで確認できない場合にはIFグレードも出す事が可能です。 |
エクストラファセット(EF) ![]() |
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57+1のファセット以外の、研磨時に出来た余計なファセットです。通常はガードルのパビリオン側に存在し、その殆どが微細なインクリュージョンを隠すため(取り除く為)に用いられます。フェイスアップで確認できるものに限りグレードにマイナス影響を与えます。またガードル以外にも作られる場合もあります。 |
ピット(Pit) ![]() ![]() |
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ピンポイントが表面にある場合を指します。 |
ニック(Nck) ![]() |
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ガードルやキューレットに沿ったファセットジャンクション(エッジ)部分にある白く小さな窪みです。ピンセット等でも出来るものです。ピットが小、ニックが大、のような印象です。 |
スクラッチ(Scr) ![]() |
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表面にあるぼんやりとした筋のようなもので、多くはカッターの仕上の際の高温摩擦下で出来上がります。またダイヤモンドはモース硬度10の為、ダイヤモンド同士で無ければ出来ません。パーセルペーパー内で、ダイヤモンド同士が擦り合い出来る場合もあります。作業工程での研磨回転で出来上がる為、テーブル面にある場合は多くは湾曲、それ以外は直線が多いです。通常の10倍拡大では確認する事は困難です。 |
アブレージョン(Abr) ![]() |
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ファセットジャンクション(エッジ)にある、スクラッチやニックとピットの集まりを指します。 |
ポリッシュライン(PL) ![]() |
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スクラッチのもっとハッキリしたもので、研磨の際の削り残しの表面の細かな平行な溝・線を指します。白い物をWht、透明なものをTpとし、僅かなものから重度のものまで様々です。 |
リザードスキン(LS) ![]() |
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ポリッシュラインと同等ですが、クリベージ(劈開性)に沿って誤った方向に研磨した際に生じる、まるでトカゲの肌のような細かい波型が集合した表面を指します。確認方法は、ファセットを通して反対側を見るイメージです。表面を見る場合にはリフレクションライトを用いると、はっきりと窪んだ溝のようなものが確認できます。 |
バーン(Brn) ![]() |
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研磨の工程時、若しくはジュエラーのトーチ等で生じる過剰な熱による表面の白くなった箇所、若しくはそれが集中し泡状に溶けた様な外見になる事を指します。 |
ポリッシュマーク ![]() |
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エクストラファセットに似ているモノの、コチラは意図的というよりカッターの研磨忘れといっていいものです。明確なファセットジャンクションを持たず、一見ナチュラルに似ているものもあります。 |
ラフガードル(RG) ![]() |
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ブルーテッドガードルのざらざらした表面の事です。ベアデットガードルのフェザーが無いもので、ピットとニックで構成されています。 |
その他のクラリティ

その他に、GIAやティファニー、ラザールダイヤモンドやアーガイル鉱山などが有名ですが、ダイヤモンドにユニークなナンバーやシンボルをガードルに刻むインスクリプション(Ins)があります。
ティファニーなどはテーブルファセットジャンクション近辺に刻む事が知られています。また一部のブランドでは、互いの記念日等も彫るサービスもあるようです。しかしながらそのブランドに準じた普遍的なインスクリプションであればOKなのですが、それ以外ですと買取額に影響を及ぼす場合があります。
その他ユニークなインクリュージョン

またこの様に石留め用の穴を開けるレーザードリリング(ドリルホール)や、インヴィジブルなチャネルセッティングの為に溝をダイヤに掘るグルーブなど、ユニークなものも全てインクリュージョンとなります。
この双方は、インクリュージョンともブレミッシュとも言えない為に、クラリティグレードには影響はないものの、カットグレードに影響を及ぼします。
クラリティを確認するにあたって
クラリティを
確認するにあたって

リファスタでは、まずは10倍ルーペにて外観を確認し、下の図のように2つに分類します。

VSダウンであれば数回の確認でも判別可能なものの、買取依頼のお品物は何らかの地金にマウントされルースである事は稀で、尚且つ長年使用していたものが殆どとなり、人間の脂に付着した埃や汚れでグレーディングを困難にします。
ですから簡易洗浄を施した上で最低でも異なる角度で4回確認し、VSアップはノンコーラブルと判定しマイクロスコープにて確認して行きます。
そして最後にルーペにて確認するのです。
クラリティグレードのまとめ
最後に…
4Cの中の【クラリティ】は、そのインクリュージョンで ダイヤモンドが生成された歴史を感じる事が出来る唯一のグレードだと思っています。
ロケーションやナンバー、ネイチャーやサイズ、レリーフなどでは網羅すらできない、表現しがたい学術的な希少性を持ち合わせているのです。
確かにローグレードなクラリティは輝きにも影響を与え、耐久性にも懸念を生じさせます。ただその殆どのクラリティキャラクタリスティックは、それこそがこのダイヤモンドの【個性】とも言えるのです。
コーラブルかノンコーラブルかの判定でルーペを使う…と前出しておりますが、宝石の輝きにはルーペは用いません。
ルーペやマイクロスコープは、そのダイヤモンドの内包特徴が『個性』なのか『欠点』なのかを見分ける為だけにあるものです。美しさを感じるにはルーペは必要無いのです。
皆さんはジュエリーを必ず裸眼で確認をし、興味を以て手に取ります。
それと同じです。
将来ダイヤモンドジュエリーを購入される方へ
将来ダイヤモンドジュエリー
を購入される方へ

これからダイヤモンドの購入を検討されている方は、クラリティはSIクラスのキレイ目、若しくはVS2であれば、胸元や指先にあるだけでは十分な輝きを与えてくれる事を良く理解する事です。
プロでさえ5cm離れれば、VSクラスかSIクラスかは裸眼では判らないものです。
ただそれでもVSアップ、それこそピンセットで持っただけでIFに落ちてしまうFL(フローレス)などの希少性に魅力を感じてしまう方、ハイグレードにバリューを感じる方もいらっしゃいます。

一言添えるならば、宝飾品は言わば贅沢品であって、貴金属と違い資産価値は皆無です。
理由は、ダイヤモンドは一つ一つが個性的であり、また業者同士の相対的な価値で支えられている為、金のような一般の方も感じる事が出来る普遍性を持ち得ないからです。
人生の彩りを添えるにはダイヤモンドはピッタリだと思います。それが例え一時だとしてもです。世界中で1つしかないという普遍性が、愛する人、自分へのご褒美には適しているからです。
しかしながらダイヤモンドを4Cから入って購入するのであれば、今一度熟考してみる事をお薦めします。
1グレード下げても輝きは変わらず、その分コストパフォーマンスは上昇し、余剰したお金で愛する人の為に他に何かが出来てしまうのですから。
担当者からの最新情報
▼注目の価格動向
0.30ct:前年同期比 6.5%上昇
1.00ct:前年同期比 1.4%上昇
▼回復の背景にある4つの要因
1.香港の宝飾展示会の活況
2.アメリカ・インド市場での安定した需要
3.デビアス社の販売再開と流通体制の変化
4.インド研磨工場の減産による供給不足
このサイズ帯を中心に、相場が持ち直しつつあります。さらに、D~Fカラー/VVSクラス以上の高品質石では、平均10%以上の価格上昇が確認されており、「品質重視」の傾向がより一層強まっていることがうかがえます。
また、5カラット以上の大粒ダイヤモンドには「上乗せ価格」がつきはじめ、プレミア価格での取引が再び動き出しています。
▼注目の価格動向
0.30ct:前年同期比 6.5%上昇
1.00ct:前年同期比 1.4%上昇
▼回復の背景にある4つの要因
1.香港の宝飾展示会の活況
2.アメリカ・インド市場での安定した需要
3.デビアス社の販売再開と流通体制の変化
4.インド研磨工場の減産による供給不足
このサイズ帯を中心に、相場が持ち直しつつあります。さらに、D~Fカラー/VVSクラス以上の高品質石では、平均10%以上の価格上昇が確認されており、「品質重視」の傾向がより一層強まっていることがうかがえます。
また、5カラット以上の大粒ダイヤモンドには「上乗せ価格」がつきはじめ、プレミア価格での取引が再び動き出しています。
バックナンバー
4Cとは
Color カラー
Cut カット
Carat カラット
Clarity クラリティ
ソーティングメモとは
4Cとは

4C(ヨンシー,Four Cs)とは、カラット(Carat)、カラー(Color)、クラリティ(Clarity)、カット(Cut)の頭文字を取ったもので、ダイヤモンドの品質を表す国際基準です。
Carat カラット
Color カラー
Clarity クラリティ
Cut カット
ソーティングメモとは
代表的な鑑別機関情報
Gemological Institute of America
The Robert Mouawad Campus 5345 Armada Drive Carlsbad, California, CA 92008
TEL: +1 800 421 7250

International Gemological Institute
Schupstraat 1 2018 Antwerp Belgium
TEL: +32 3 401 08 88

Hoge Raad voor Diamant
Hoveniersstraat 22 BE-2018 Antwerp Belgium
TEL: +32 3 222 06 11

IGI(国際宝石学研究所)
International Gemological Institute
Schupstraat 1 2018 Antwerp Belgium
TEL: +32 3 401 08 88

Hoge Raad voor Diamant
Hoveniersstraat 22 BE-2018 Antwerp Belgium
TEL: +32 3 222 06 11

European Gemological Laboratory
580 Fifth Avenue Suite 2700 New York, NY 10036, USA
TEL: 212 730 7380

Gem Studies Laboratory
Level 5, 301 Pitt Street Sydney NSW 2000 Australia
TEL: +61 2 9264 8788

National Gemstone Testing Center

The Gemmological Association of Great Britain
21 Ely Place, London, EC1N 6TD
TEL: +44 0207 404 3334

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