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G20と麻生財務大臣

G7とG20の違い

日本では2020年の東京オリンピック、今年のラグビーワールドカップばかりが注目されていますが、今年6月に政治のオリンピックと言われるG20が大阪で開催されます。

今回は、G20のアウトラインと麻生大臣について解説していきます。

G20の大もとはBRICS会議

一般的にサミットというとG7のことを指しますが、今回のG20も世界の首脳が一堂に会する世界的なイベントです。

まず、G7とG20の違いについて解説します。

G7は、ご存知のように昔からある首脳会談になり、開催は各国の持ち回りです。

G20とG7の違いは、G20はもともとの名称をBRICS会議と言いました。

ご存知のようにブラジル、ロシア、インド、中国、(南アフリカ)の首脳が会合を持つ会議になります。

つまり、もともと新興国の会議だったのですが、G7と全く別物の決定をすることがあり、それでは世界が混乱するということから、BRICS会議にG7の会合を併せて行ったことがG20の始まりです。

位置付けは、世界の主要な会議の頂点はG7ですが、これでは新興国の意見が反映されないので、G20にて新興国の意見をくみ取ろうということになります。

まずG7で先進国の合意内容を取りまとめ、その結果をG20に下ろして合意を取り付けるというかたちで世界の政治は進展します。

G20のアウトライン

2017年のハノーヴァーでのG20で掲げられた「母なる地球が第一!」のプラカード

内容は毎年、たいていの場合決まっており、

①世界の政治不安定要素を取り除くこと
②自由貿易を推進、促進すること

の2点は、必ず共同声明に盛り込まれます。

つまり世界の安定維持と成長のために、どうやって世界的な取り組みを行うかの会議です。

また最近、討議される内容に環境問題があります。

現状の世界の政府の安定維持のためにやっていますので、テロや治安を乱すような行為をどうやって取り締まるか、そして各国の成長は貿易によってほとんど決まります。

そのため、一方的な輸出を制限しようという話になります。

トランプ大統領の言い分

2018年のブエノスアイレスでのG20で掲げられた「出て行けトランプ」のプラカード

昨今のアメリカとの貿易摩擦は、トランプ大統領が悪いということになっていますが、各国が一方的にアメリカに輸出し、その結果、アメリカが貿易赤字だらけになるのですから、トランプ大統領が文句を言うのは必然であり、それに対して悪態をつくトランプ大統領にも問題がありますが、言っていることは正論なのです。

メディアに流されないようにきちんとまともなことを言っているのかどうかを判断基準に、トランプ大統領を判断することは大変大事なことだと思います。

サミットの道順

大阪サミットのメイン会場の一つであるインテックス大阪

サミットとは、テレビや新聞で各国の首脳が握手する場面では、すでに合意や利害の調整がなされており、その発表の場が今年の場合は6月に行われる大阪でのサミットなのです。

開催が6月ですから、すでに世界各地で合意や利害調整の折衝が行われています。

参考までに、世界の首脳が一堂に介するサミットの本会議ばかり注目されますが、実はそれぞれの専門部会というものがあり、いろいろなことが討議されています。

【関係閣僚会合の日程】

[開催地]                         [開催日]
農業大臣会合別             新潟県新潟市   2019年5月11日、12日
財務大臣・中央銀行総裁会議       福岡県福岡市   2019年6月8日、9日
貿易・デジタル経済大臣会合       茨城県つくば市  2019年6月8日、9日
持続可能な成長のためのエネルギー転換と
地球環境に関する関係閣僚会合      長野県軽井沢町  2019年6月15日、16日
労働雇用大臣会合            愛媛県松山市   2019年9月1日、2日
保健大臣会合              岡山県岡山市   2019年10月19日、20日
観光大臣会合              北海道倶知安町  2019年10月25日、26日
外務大臣会合              愛知県      2019年11月22日、23日

引用元:内閣府、首相官邸ホームページ

大阪サミットは6月28・29日に開催されますが、それ以外の専門部会は秋まで開かれていることにも注目です。

これらの本会議の前に、本番の大阪で合意するために、事務方と言われる人たちが世界各地で折衝を行っています。

G20財務大臣会合

大阪サミットに準備会合ではブレグジットへの懸念が表明された

大阪で金融政策の合意を行うために先日、ワシントンでG20の準備会合が開かれました。

今年の議長国は日本ですので、日本の財務大臣である麻生太郎が議長となって意見を取りまとめています。

「G20初日終える 議長国日本 各国協調の重要性を訴え」

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190412/k10011881781000.html

引用元:NHK NEWS WEB

この記事によると、世界の首脳、財務大臣の懸念は、貿易摩擦とイギリスのブレグジット次第では世界景気が再び混乱に陥るという認識があることを説明しています。

ただし、これらが無事に通過をすれば、世界経済は秋以降に大きく成長するだろうという認識を示し、会議終了後に麻生議長が会議の成果を英語で読み上げました。

皆さんもご存知だと思いますが、ブレグジットはこの日にイギリス議会が9月までの延期提案を可決し、直近の危機は去りました。

議会と内閣がねじれにねじれていますので、秋まで延期しても決まらない可能性があることは念頭に置いてください。

ブレグジットと貿易摩擦のゆくえ

貿易戦争の解決も世界経済の回復には必要

弊社の見解としては、どこか(おそらく6月)で円満に解決するでしょう。

アメリカとの貿易摩擦に関しても、おそらく中国とも日本とも解決の見通しがあるという楽観論が支配しています。

解決の方向性に向かっているのは日本の安倍首相のおかげという道筋を、トランプ大統領が強力に推し進めているのだと思います。

安倍首相の世界への指導力は相当なものということを、大阪サミットで印象づけることを日本の事務方である官僚は行っているのです。

実際に解決するでしょうし、となると今月当たりから世界経済が回復傾向になるのが見えてくるでしょう。

麻生大臣の興味深い発言

現在では日本を代表するカルチャーの一つとして広く世界で認知されたマンガ

この会議でもさまざまな名言を吐いている麻生節ですが、興味深いことを言い始めました。

「麻生氏「トランプ氏、多分再選」 ワシントンで予想披露」

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190412-00000070-kyodonews-bus_all

引用元:Yahoo!ニュース

麻生氏は、米中が「この夏か秋までに一応のところまでは格好を付け、あとは(米大統領)選挙になる」

この記事はだいぶ簡略を行っていますが、この後に麻生大臣は「メディアがトランプさんが落選だと言っているが、私は逆に再選すると予想する」と言っているのです。

だいぶ前に麻生大臣が「『ゴルゴ13』を読んで世界情勢を勉強している」と言ったことが波紋を呼び、「マンガしか読まない大臣」とか言われました。

確かに、マンガで世界経済を勉強するのは問題かもしれません。

上記のマンガ発言や各種失言などを総合すると、一般的には日本人は麻生大臣によい印象を抱いている人は少ないと思いますが、非常に熱心に勉強しています。

例えばGDP統計など、近年、世界の標準計算方法が変更されましたが、大臣はわからないなりに勉強をして、それなりのかたちで答弁しています。

GDP統計については、非常に難解な説明しか日本には存在しなく、それを多忙な大臣が理解しているのには非常に感銘を受けます。

実は麻生大臣は勉強熱心!?

オークランドで行われた、2020年大統領選挙の民主党の候補の一人であるカマラ・ハリスの集会に参加する人々

今回のトランプ大統領再選の話でも、アメリカのエスタブリッシュメント(支配層、上流階級)で今一番議論の対象になっていることです。

以前にコラムで記しましたが、世論調査では今度の大統領選挙はトランプ大統領が落選するという数字しか出てきません。

一方で民主党は候補者が18人も指名選挙に立候補しており、まとまらない印象です。

民主党はこの有利な状況でもダメだろうなと思うのです。

そこでアメリカのエスタブリッシュメント層で今、支配的な意見になっているのは、トランプ大統領が次期大統領選挙を勝つだろうという意見です。

この意見は3月くらいから出てきたもので、4月に麻生大臣がそれを言い出すのは、いかに勉強熱心なのかを物語るものです。

この意見が日本に行き渡るのは、たいていの場合、早くても6ヵ月後というのが通常です。

それを出始めて1ヵ月後に言うのは、人の話を聞き、自分自身で勉強していないと無理です。

米国で浮上したトランプ再選論

アメリカの議会と大統領はこの30年間ねじれ状態にある。次回2020年の選挙では?

トランプ大統領再選という意見は、比較政治学という分野の研究から出てきています。

具体的に言えば、アメリカの議会と内閣はこの30年間ねじれ状態にあり、議会が民主党なら大統領は共和党、あるいはその逆になっています。

すなわち今回、オバマからトランプに大統領が変われば、議会は共和党から民主党に移ったように、有権者は議会と大統領を対立させるようにもって行こうとしているのです。

これは為政者がそうしているのではなく、有権者がそういう投票行動を起こしています。

議会の暴走や大統領の暴走を防ぐために有権者が意図的に議会と大統領を別の政党にしようという投票行動を行っているということです。

ですから、次回の大統領選挙においては議会は上院をも民主党が取り、大統領共和党になるだろう、という意見が大勢的になっています。

最新の男に生まれ変わった麻生太郎

もはや麻生太郎は昔の麻生太郎ではない

「マンガ大臣」と揶揄されたことに対して、反骨心丸出しで反発していると見受けられます。

その結果、世界の最先端のトレンドを常に発信している人になり変わっています。

その麻生大臣が議長の金融政策会議は、期待できると思いますし、また注目の人でもあるのです。

世界には優秀な財務大臣がいっぱいいらっしゃいますが、その中でも麻生大臣の才能は抜きに出ています。

麻生、トランプ、イチローの共通点

イチローはトランプや麻生さんと似ている?

麻生大臣とトランプ大統領、イチロー元選手には共通点があります。

この3人は、頭が良すぎて周囲がついていけないのです。

引退会見でイチロー元選手が「人望がないので監督をやるつもりはない。少年野球の監督だったらやりたい」と語ったのに代表されています。

普通の感覚で、イチロー元選手に人望がないと思いますか?

そう思わない人が過半でしょう。

この意味は、イチロー元選手が言っていることを周囲が理解できないのです。

その結果、部下からは反発が高まり、イチロー元選手は誰でもわかることを言っているつもりなんだけど周囲が理解できず、チームが崩壊するということを知っているのです。

引退会見の時、「野球を愛している、愛しすぎている」と言ったあとに、「私、何かおかしいことを言っていますか?」と言っていたことに違和感を感じた人は多いでしょう。

これは、世間がイチロー元選手が言っていることを理解できるか、確認のために言ったようにも感じられます。

頭のいい人の特徴

ノースカロライナ州アッシュビルで行われた集会で掲げられた、トランプ大統領を揶揄したモニュメント。「私は天才」と書いてあるが、実は実際に…!?

頭のよい人は、皆さん突拍子もないことを言うと思っているでしょうが、その人たちは声を大にして当たり前のことを言っているのだけど、世間が理解できないから口をつぐむのです。

そして、ある日突然わけのわからないことを言い出すと思っていますが、本人的には間違った方向に行き過ぎるから声を上げているのにすぎないと思います。

イチロー元選手がいつも記者会見の時に言葉を選ぶように話すのはそのためですし、トランプ大統領や麻生大臣もたまにトチ狂ったようなことを話すのも上記の理由と一緒だと思います。

彼らは非常にクレバーだから、普段から言葉を発しないようにしているだけであり、何を考えているかわからないミステリアスな部分があります。

ただこの3者は、普段の言動を聞いていれば言っていることがいかに画期的で思慮深いことなのかはわかります。

でも、表面の一部分しか理解しようとしないメディアには、何も理解はできないでしょう。

麻生大臣は一般の評価とは違い、研究熱心でいつも思慮深い発言をしていますが、その意図を理解できないメディアによってつぶされようとしています。

今回のトランプ再選発言に関しては、単なるメディアに対しての意趣返しではないでしょうか。

yuta5555

リファスタ・コラムの管理を担当しています。

金相場を中心に、金にまつわるさまざまなことをご紹介していきます。

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コメント

    • 天川貴之
    • 2019年 7月 07日

    財政出動のケインズ政策は有効だけれども、消費税を増税してまで、することではない。政府貨幣を発行して、国民の口座に振り込み、国民の消費力を上げて、需要を喚起してゆけば、デフレ下において、日本経済は大成長してゆく。大隈重信などは実際にやっている。硬貨などは、今でも、政府発行である。これが、正統ケインズ政策である。新生日本のビジョンという天川貴之の本に経済政策としてかいているとおりである。日本国憲法は日米同盟と自衛隊法で自衛隊を合憲としている。ああまり、海外派兵などはしなくてもよいとおもう。

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