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ガブリエル・シャネル(1909年〜1971年)

自立した強い女性を求めたガブリエル・シャネル
ガブリエル・シャネルは孤児から一代でブランドを立ち上げ、成功した世界で初の女性実業家でした。 彼女は常に女性の自由と自立した強さを求めていました。そのスピリットはデザインに強く現れています。戦後の女性の社会進出を背景にガブリエル・シャネルが生み出した動きやく機能的なアイテムは次々に女性の必需品となりました。ガブリエル・シャネルが後世にもたらした功績
ガブリエル・シャネルは女性の視線から着心地が良く、機能的でありエレガントなファッションを次々に提案しました。 当時の常識を覆す革新的なアイテムは時代背景が後押しして世の女性に受け入れられました。 今では当たり前のファッションも実はガブリエル・シャネルが生み出したものが数多くあります。現代に引き継がれている彼女の功績をご紹介します。ショルダーバッグ
今では女性の必需品であるショルダーバッグですが、世界で初めて女性物のショルダーバッグを作り出したのもガブリエル・シャネルです。 1920年代当時、女性のバッグはクラッチバッグかハンドバッグが主流でした。両手が塞がる窮屈さを煩わしく思ったガブリエル・シャネルは、軍人が肩から下げていたバッグから着想を得て女性物のショルダーバッグを考案しました。 そして戦争の空白期間を経て1955年の2月、後に伝説と言われるバッグ「2.55」を発表します。 「2.55」は耐久性の強さに注目して、チェーンストラップを採用しました。女性らしいエレガントなデザインだけでなく機能的にも優れており、瞬く間に大人気となりました。 「2.55」はその後、カール・ラガーフェルドが再解釈して「11.22クラシック・チェーンバッグ」として生まれ変わります。「2.55」は一度廃盤になりますが復刻し、今でもシャネルを代表する定番バッグとして不動の人気を誇っています。ジャージー素材の服
ガブリエル・シャネルが瞬く間に人気デザイナーになれた理由に、男性の下着として使われていたジャージー素材の服を考案したことが挙げられます。 第一次世界大戦が勃発した当時、男性に変わって女性の社会進出が進みました。労働に従事する女性にとってコルセットで締め付けられた長い丈のドレスは実用的でなく窮屈なものでした。ガブリエル・シャネルは当時の女性のニーズに合わせて着心地が良く、動きやすいジャージー素材の女性物の服を考案しました。 ジャージー素材の服は当時の常識を覆すもので、人々を驚かせましたが、時代背景によるニーズが後押したこともあり広く女性に受け入れられました。パンツスタイル

シャネルスーツ
シャネルスーツは、現代では女性の憧れの装いとして定番のスタイルです。 1947年にクリスチャン・ディオールが発表した「ニュー・ルック」の大流行に憤慨したガブリエル・シャネルは1954年にファッション界に復帰します。そして、シャネル・スーツを発表しますが、過去のスタイルとされてしまいジャーナリスト達からは不評の嵐でした。 しかし、アメリカのライフ誌がシャネルスーツを大絶賛したことでアメリカの女性の間で大流行します。ヨーロッパよりも先に女性の社会進出が進んでいたアメリカでは、機能的で動きやすく女性らしいシャネルスーツが世の女性のニーズにぴったりはまりました。多くの著名人や女優達がシャネルスーツを愛用し、シャネルブランドの人気は世界中に広まりました。 こうして働く女性の定番スタイルとなったシャネルスーツは後世のデザイナーにより再解釈され続け、進化し、現在でも変わらない名品として多くの女性に支持されています。香水
新しいファッションに身を包む女性に相応しい香りが存在しないと感じたガブリエル・シャネルは女性の香りのする今までにないフレグランスを作りたいと考え、調香師エルネスト・ボーに依頼します。
当時は単一の花から抽出した香りが主流で大量の花を必要とする上に価格も高額で、一部の限られた人しか香りを身にまとうことが出来ませんでした。
1921年、試作を何度も繰り返した末にガブリエル・シャネルは世界で初めて合成香料アルデヒドを使用したフレグランス「N°5」を発表します。
80種類もの天然香料に合成香料を組み合わせた香りは、花々のブーケの香りから肌の体温と溶け合い時間と共に変化する複雑な香りでそれまでのフレグランスの常識を覆しました。
「N°5」はフレグランスの歴史を塗り替え、他社も次々に合成香料を使用した安価なフレグランスを作り出し、一般の女性もフレグランスを楽しめるようになりました。発売より100年経った今でも「N°5」は世界中の女性に愛され続けていて、世界一の売り上げを誇っています。
ガブリエル・シャネルは71歳でこの世を去りますが、その直前に発表した「N°19」はアイリスを核としたグリーンフローラルの独特な複雑な香りで、彼女の最期の傑作と言われています。「N°19」と「N°5」は共に現在も世界中の女性に愛され続けています。
カール・ラガーフェルド(1983年〜2019年)

カール・ラガーフェルドがアップデートしたシャネル
カール・ラガーフェルドはガブリエル・シャネルが生み出した重要なエッセンスを継承しながらも、時代に見合った新しいスタイルを取り入れブランドをアップデートしました。 カール・ラガーフェルドの功績をご紹介します。進化したシャネル・スーツ
ガブリエル・シャネルが女性の社交場で着ていく仕事着として考案したシャネルスーツをカール・ラガーフェルドは改良を加えて進化させました。
当時のパリでは「シャネル」は過去のファッションで高齢の富裕層が着る洋服とされていましたが、カール・ラガーフェルドが発表したファーストコレクションによって古いイメージは一掃。ガブリエル・シャネルが女性が膝を出すことは下品だと否定したミニスカートを取り入れました。そしてジャケットもコンパクトにより現代的に若々しくアップデートしました。
11.12クラシックチェーンバッグ

ブランドのアイコンの確立

「モードの帝王」カール・ラガーフェルド
カール・ラガーフェルドがシャネルに就任した1980年代は、シャネルはすでに過去のブランドとされており、年配の女性が着るファッションと若者に認知されていました。 カール・ラガーフェルドはガブリエル・シャネルの作り出した伝統的なエレガンスを失わないよう、時代に見合うようデザインを一新、時代の10年を先を行く革新的なスタイルを提案しました。彼の天才的なセンスによりシャネルブランドは輝きを取り戻し、女性なら誰しもが憧れる不動の王道ラグジュアリーブランドの地位を確立しました。 カール・ラガーフェルドが偉大なのはシャネルでの功績だけなく、フェンディのデザインを65年間手掛けたこと、様々なアーティストとコラボレーションしてプレミアム商品を生み出したこと、写真家としての活躍などが挙げられます。ファッション業界に多大な影響を与え続けた彼は、「モードの帝王」と呼ばれました。 移り変わるファッションの頂上に亡くなるその時まで君臨し続け、自らトレンドを作り出した「モードの帝王」の死は、ファッション業界に衝撃を与え、世界中の人々に惜しまれました。ヴィルジニー・ヴィアール(2019年〜)

フレッシュな若々しさに注目!ヴィルジニーの新生シャネル
ヴィルジニー・ヴィアールはガブリエル・シャネルのDNAを引き継ぎ、動きやすさや着心地を重視したスタイルをベースに、従来よりも若々しいエネルギッシュさをデザインにプラスしました。 ヴィルジニー・ヴィアールが単独で手掛けた2020年クルーズコレクションは新生シャネルの旅立ちにふさわしい「旅」をテーマにしていて、鮮やかなカラーのLOOKにパンツスタイル、彼女が再解釈したフレッシュなシャネルスーツが若返った新生シャネルを印象付けました。 ヴィルジニー・ヴィアールが手がけるコレクションは従来のシャネルのイメージを若々しくアップデートさせました。今後も発表されるコレクションに注目が集まっています。CHANEL19
「CHANEL19」はカール・ラガーフェルドとヴィルジニー・ヴィアールが共同で手掛けた2019-2020秋冬コレクションで発表されたシャネルの新たな定番バッグです。
アイコニックなCCロゴはビッグサイズに。チェーンはシルバーとゴールドとリテニウムの3種類の異なるカラーの太めのチェーンストラップが存在感抜群です。
伝統的なマトラッセは大柄になり、よりスタイリッシュに。ヴィンテージ感が漂うデザインなのにどこか新しくてフレッシュな「シャネル」の新しい定番バッグとして人気を博しています。














