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マリエラ[MASRIERA]

まるでアンティーク!輝く半透明エナメルのマリエラ・ジュエリー

2018年GWに東京・日本橋髙島屋にて特別展示が話題となったスペインのジュエリーブランド「マリエラ/MASRIERA」

本拠地ヨーロッパでは王侯貴族階級クラスの人々に愛され、国賓贈呈品に指定されるほどのスペインを代表するジュエラーです。

天皇陛下御夫妻のスペイン訪問の際にも美しいブローチが贈られています。

マリエラの魅力は、従来の七宝のイメージを覆す半透明の「バルセロナ七宝」にあります。

かのアールヌーヴォーの巨匠ルネ・ラリックと並び称されるほどです。

この記事では、七宝技術と宝石や貴金属を巧みに組み合わせ、絵画のようなジュエリーを作り出す「マリエラ/MASRIERA」についてご紹介させていただきます。

マリエラの原点~19世紀末から20世紀初頭のカタルーニャ文化~


2017年に独立宣言したことで話題となったスペインのカタルーニャ自治州は、ガウディやダリ、20世紀を代表するアーティストが綺羅星のごとく登場した場所でもあります。

そしてマリエラ創業当時の州都バルセロナは、ガウディの「サグラダファミリア」に代表されるような独特の曲線を多用した装飾性が特徴の「モデルニスモ」という芸術スタイルの中心でした。

ちょうど同じ時期にあたる19世紀末から20世紀初頭に流行した「アール・ヌーヴォー」と共通点が多く、「カタルーニャ・アール・ヌーヴォー」と呼ばれることもあります。

また、マリエラブランドの立役者「リュイス」は、リモージュ七宝の影響を受けながら、アール・ヌーボー様式に傾倒したことでよく知られています。

このようなアートの発展とともに多くの優れた宝飾工房が生まれ、今回ご紹介する「マリエラ/MASRIERA」はその代表的なブランドなのです。

バルセロナの芸術のリーダーだったマリエラ一族


1839年バルセロナに開かれた銀細工工房がマリエラの出発点でした。

創業者は二人の「ジョゼップ」、現在のマリエラジュエリーの原型を創り上げた偉大なジュエリーデザイナー「リュイス」の祖父と父にあたる人たちです。

彼らはバルセロナ、マドリッド、サラゴサ他スペインの主要都市のみならずミュンヘン、ベルリン、パリなど、ヨーロッパ各地の展覧会に参加し、精力的に自分の作品を出品し高い評価を受けることに成功します。

その一方で、マリエラ一族は芸術関連の教師を多く輩出し、アーティスティック・サークルを主宰するバルセロナのアート活動をリードする中心的人物としてもよく知られていました。

稀代のジュエリーデザイナーリュイスの登場


現在もマリエラは、リュイスの残したデザインと技術を忠実に再現したジュエリーを制作しています。

マリエラを一躍スペインを代表する大ジュエラーとすることに成功した、稀代のジュエリーデザイナー「リュイス」とはどのような人物だったのでしょうか。

マリエラ後継者としての地位を約束されていたリュイスは、17歳からヨーロッパ各国で修行し、ガラス工芸で有名な「ラリック」を筆頭に偉大なアールヌーヴォーの先駆者たちの洗礼を受けました。

そしてジュネーブにあった名門宝飾学校「エコール・デ・ボザール」に入学し、12世紀から続く「リモージュ七宝(プリカジュール・エナメル)」の技法を学びました。

そこで透明感のあるパステルカラーを持つ、マリエラの代名詞「マリエラ七宝(バルセロナ七宝)」の開発に成功しました。

その後スペインに戻った彼は、ストックのすべてをマリエラ七宝を駆使したデザインに作り変え、なんと1週間で完売させたという伝説を残したのです。

マリエラ七宝(バルセロナ七宝)の魅力の秘密


宝石とエナメルの微妙なカラーハーモニーが魅力のマリエラのジュエリーですが、驚くことに現在もリュイスの手による3000点以上のデザインと手法を忠実に再現して制作されています。

その理由は、マリエラジュエリーの半透明に輝く微妙なカラーハーモニーは、リュイスの処方に基づく独自の材料配合によって実現するからです。

七宝によって様々な色を表現するには、色によって加熱する温度を変更する必要があり、結果として何十回も温度を変えて加熱する工程が必要となります。

特にマリエラのような半透明の柔らかな色あいを実現するには、普通のエナメルジュエリーの何倍もの工程が必要となるのです。

マリエラの抱える職人たちは何年もの訓練期間を耐え抜いたものだけ。

そして細かい工程に分かれて作業を分担しているため、指輪のような小さなものでも8週間かかることも珍しくないほどなのです。

現在も大オークションの目玉!マリエラジュエリーの魅力とは?


マリエラのジュエリーは、二大オークション「サザビーズ」「クリスティーズ」でも人気アイテムとなっています。

このコレクター達の心をとらえるマリエラジュエリーの魅力とはどこにあるのでしょうか。

まず初代にさかのぼるブランド初期のジュエリーは、卓抜した宝飾細工の超絶技巧と洗練されたデザインが高く評価されています。

そしてリュイスの七宝を取り入れたジュエリーには、植物や動物など自然からインスピレーションを受けたモチーフ、神話の妖精や女神の像をデザインに取り入れたものが多くみられます。

このいかにもアールヌーヴォーらしい自然崇拝モダニズムと、半透明のはかなげな光が魅力のマリエラ七宝と、宝石の微妙なきらめきとのハーモニーこそ、リュイス以降のマリエラジュエリーの魅力です。

「マリエラ/MASRIERA」人気のジュエリーコレクション

 

イエローゴールドのベースの上にちりばめられたアメジストやアクアマリンなどの宝石、そして宝石に勝るとも劣らない美しい色合いのマリエラ七宝。

これらが奏でる微妙な色合いのハーモニーこそ、マリエラ七宝ジュエリーの真骨頂です。

日本人好みの柔らかい色合いと、妖精や女神が遊ぶロマンティックなデザインは、一度目にしたら手に取りたくなる魅力にあふれています。

アールヌーヴォー様式を代表する美術作品とも評価されるルイスの残したデザインを生かし、様々なテイストのジュエリーコレクションが制作されています。

「400周年記念限定」ライン

日本とスペインの国交樹立400周を記念したコレクションです。

1613年慶長遣欧使節団を乗せた和製帆船サン・ファンをデザインに取り入れています。

歴史愛好家ならずとも船をテーマにしたデザインは、海やマリンスポーツが好きな人に特に人気があります。

「エレガント」ライン

まさにアールヌーヴォーを現代によみがえらせたような、優美な曲線と色合いに満ちたジュエリーです。

ブローチ、バングル、ブレスレットなど多彩なアイテムが揃います。

「アールデコ」ライン

アールヌーヴォー様式を体現したエレガントな曲線とは対照的に、アールデコの直線的なデザインを取りいれたのがアールデコラインです。

ダイヤモンドやカラーストーンをたくみに組み合わせ、同系色のマリエラ七宝によってさらにゴージャスに映えます。

現代の若い女性が身に着けても全く違和感のないシャープでモダンなデザインのジュエリーです。

なお、このアールデコデザインは古代エジプトのジュエリーに影響を受け、複雑な金細工技法と色鮮やかな宝石を多用した華やかなデザインで、発表当時も大きな反響を呼びました。

「ジャポニズム」ライン

アールヌーヴォーの大きな流れの一つに「日本趣味=ジャポニズム」があります。

浮世絵など日本の古典絵画は当時のアーティストを魅了し大きな影響を与えました。

このジャポニズムを前面に出したデザインは日本人には取り入れやすいジュエリーに仕上がっています。

1994年10月の天皇皇后両陛下のスペイン訪問の際にカタルーニャ大統領から贈られたブローチも、花をモチーフにした七宝とダイヤモンドとサファイアが配されたジャポニズムデザインでした。

「マリエラ/MASRIERA」のジュエリーを手に入れられる場所

本国内でマリエラのジュエリーを手に入れるには、東京・日本橋および大阪・なんばの高島屋の宝飾サロンで購入することができます。

また、有名宝飾店でも取り扱われることの多いブランドです。

■TAKASHIMAYA 店舗一覧■

https://www.takashimaya.co.jp/sp/shop/index.html

アンティーク以外でエナメルジュエリーを探すならマリエラ

※こちらはイメージです

現在もマリエラは決して量産することなく、ジュエリーのクオリティと職人たちを守るブランドとしてよく知られています。

リュイスの残したエナメルの技法と伝統を受け継ぎ、代々残されたジュエリーデザインを忠実に再現することができるのは、このような確固たるブランドポリシーに支えられているからこそ。

もはやアンティークジュエリーにしか見いだせない超絶技巧の七宝技術を現代に伝えるマリエラは、今後も代々伝わる技術とデザインを守り、私たちを魅了し続けることでしょう。

 


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イシス

アジア、中近東を中心に世界を駆け巡るアンティーク&ジュエリーバイヤー。買付のたびに現地宝石業者のコネクションを得て、今では本業の傍ら国内外のジュエリーデザイナーに素材提供するまでに。ジュエリートレンド、各国の宝石採掘情報、グランサンクのアンティークジュエリーが得意分野。

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