2026年の金の年間予測を語る前に、皆さんに説明しておかなければいけないことがあります。
この記事の要約
今回の記事では、2026年の金価格予想に関して、新たな前提を解説。
- 従来の金価格予測方法とは?
- 新たな金価格予測方法とは?
- 今後の金価格の展望は?
では、始めましょう。
従来の金価格予測方法とは?

従来の予測方法は金の価格がドルによって動き、そのドルの方向性は利下げとトランプ関税によってドル安なので上方向に予測すればよいという形でした。
ゆえにドル安に行くに従い金は上昇し、年間比で40%程度の上昇があれば、金が反転することがわかっていたのです。
ところが2025年9月以降、40%を超えて60%や70%まで行くことが多くなりました。
これはドルが想像以上に安くなった結果です。
この乖離をドル安の幅を概念に加えることによって解決したことは、前回のコラムで案内した通りです。
2年間の金の動きの比較
マーケットは前年の値段を基準に動いていることが、従来の予測法の要点です。
それが40%上に行った場合に頭近辺がわかるということでした。
では、今の動きと前年の動きを比較すれば、この予測の正確性がわかることになります。
下記は系列1の青線が2024年7月1日〜12月31日までの動きで左軸、系列2のオレンジ線が2025年7月1日〜12月31日までの動きで右軸になります。

多少の違いはありますが、上昇幅や動きはだいたい同じになっています。
つまり2024年の動きにプラス40%以上になった時、2025年は頭を迎えて調整を行ったということです。
2026年の予測方法
上記の予測はドル安が進行した結果であり、そのドル安はFRB(連邦準備制度理事会)による利下げによるものでした。
2025年後半にはトランプ関税によってドルの需要が弱まり、そのドル安も加わったので70%まで前年よりも高くなったということになります。
下記は2024年7月1日〜2026年1月15日のドルの前年比を青線で系列1(右軸、反転)、金の前年比をオレンジ線で表しています。

注目してほしいのは、ドルがマイナス10%まで行っている点です。
通常、通貨は年間で5%も動けば動いた方です。
10%も20%も動くのは、アルゼンチンやベネズエラのように経済破綻している国に見られる光景になります。
基軸通貨であるドルが平時で年間10%も動くのは稀だということです。
コロナ禍やリーマンショックでも最大で8%程度でした。
つまりドルが売られすぎた結果、金が異常な高値を付けたということを理解しなければいけません。
どちらを信じるかはあなた次第

日本を含めてどの国も通貨レートが2〜3%が許容範囲、5%ではやりすぎ、10%では介入も辞さないというのが暗黙のルールです。
10%のドル安になってしまったということは、通常なら反転すると考えるのが自然になります。
その根拠は、今年の利下げは1回と予想されており、関税の方は残りの中国、メキシコ、カナダと年内には解決するだろうという予想によります。
ドル高なら、論理的に金は下げになるという予測になります。
しかし世間の声はと言えば、いまだに「金は買い」だと言っています。
どちらを信じるかは、あなた次第です。
この記事のまとめ
以上、従前は前年よりも金の価格が40%程度上に行けば頭付近という予想方法で、2024年から2025年にかけて金が上昇したのはドルが下がったからでした。
今やそのドルが前年比マイナス10%という基軸通貨としては異常な動きだということを認識してください。
つまりドルは下限まで売られてしまったのでドル高になる。
結果、2026年、金は下落するという予測になります。
という内容の記事でした。














