男女問わず人気のあるティファニー
今回はティファニーがシルバーメインの理由について解説しています。
そこには戦略ともいえる企業の裏側の話をしていますのでチェックしてみてください。
気になる方は本編YouTubeをご覧ください!
【意外な理由】ティファニーがシルバーメインなのはなぜ?
今日はですね、タイトルの通りティファニーがシルバーメイン
この理由を説明したいと思います。
最初に結論から言いますと、これ、答えは2つです。
ドルとの関係性とアメリカ人の潜在意識、この2つですね。
今まで金の価格変動要因の第1、これはもうドルの上下動、
他に金利、GDPと需要とありますけども
何より金の価格構成っていうのはドルですって言いました。
すなわち金の価格が上昇すればドルは下がります。
金の価格が下落すればドルの価格が、ドルの価値が上昇するって意味ですね。
その金とドルの交換保証はアメリカ1971年まで行ってきました。
だからアメリカ人にとってドルを持つってことは結局金を持つことと一緒なんですよ。
これが潜在意識に入ってます。
制度上は紙切れのお金、これと金、この交換保証っていうのを
金の本位制度ってもう既に廃止されてますけども
そういった意識はアメリカ人、根強く残ってるんですね。
つまりドル持ってることは、現代でも金を持ってることと一緒。
だからアメリカ人はあまり金を保有しないという推論はまぁ決して間違ってない。
そこでティファニーっていう、そのアメリカのトップジュエラーがシルバーをメインにしてる。
これもコストを抑えられるって事もそうなんですけど
「あえて金を使わなくてもいい」っていうことの照査だと思ってます。
次にですね、金。
これに関して言うと、世の中のありとあらゆるお金がなくなった場合でも
価値を持ち続けるから金の価値を保っている、こういう側面があります。
基軸通貨としてのドルも、金の一歩手前のドル以外のお金の価値がもしなくなったとしても、価値が永続する可能性が高い。
だから信用が出る。
つまりドルは金の価値が高まる一歩手前の地位を現在でも維持してる。
だから有事のドル買い、有事の金、そんなことを言うってことですね。
だから逆に言えば、そのドルが信用なくなれば最終的な位置付けとして金に投資先が向かう。
そういった序列を意識するということも大事。
言い換えれば、金とドルの序列は存在するんですけど
金とドルが同じような最終防波堤であるのであれば、ドルの方が気軽に持てますよね。
だからアメリカ人はそれほど金を好きではない。
こういう推論もあり得ると思います。
で、ここで意外な事実を説明します。
アメリカは、金本位制度、そして、固定為替相場終焉近くに
大きなインフレと財政不安、これを抱えていたことは皆様ご存知です。
これは主に第二次インドシナ戦争、一般的にはベトナム戦争ですね。
これによって戦費がかさんで財政赤字膨らんで
借金の多い人にお金を貸すのはリスク高いんで、アメリカ国内で金利が上昇する。
これは必然ですね。
そもそも金本位制度ってのはドルと金の交換保証。
全世界に流通しているドルの残高をアメリカ政府は保証しないといけないので
つまり、金の保有量以上のドルをアメリカ政府は発行できないってことになります。
現実的には当初70%ぐらいまでドルを発行し続けたんですけど
時代の変遷とともに、最終的にはドルの発行量を金の保有に対して40%まで切り下げた。
つまり、金の保有額に相当するドルしか発行しないのに
ベトナム戦争によって戦費がかさんじゃって、金の保有が足りなくなっちゃったってことですね。
それでも泥沼化するベトナム戦争を継続したいアメリカは金の輸出、禁止しました。
そうすればアメリカの政府の保有している金の海外流出防ぐことできます。
それでも金の保有量はドルの発行に対して足りませんでした。
で、これ日本の書籍やインターネットで書かれてないんですけど
当時、金の売買とか保有を個人で行うことをアメリカ禁止したんですね。
これは金を本位制度が崩壊する1971年まで禁止されてました。
つまり現代の日本とかアジアみたいに
金の地金宝飾品がそこの、その辺のお店に並んでるって事はなかったんです。
理由は前述した通り、金の保有に対してドルの発行量が大幅に超過した状態だったからですね。
庶民の保有している金でさえも税関などで保有してれば募集してた。
そういう時代がありました。
なのでアメリカ人は1971年の、金の売買の自由や保有の自由が認められるまでですね。
実質的な金の売買はできない状態、だからその厳しい規制を乗り越えてきた世代
いわゆる団塊の世代の人たちは、なかなか金の投資に手が出しづらいってのが普通だと思います。
アメリカ人は金は嫌いってわけじゃなくて、いまだに潜在意識の中に
「投資してはいけないもの」、こういう感覚があると思ってます。
でその時代、他の国ではもちろん金の売買・投資っては認められてるのですから
アメリカ人のその政治性にかなり国際感覚とズレがあって当然のことだと思います。
結論的には、アメリカ人は決して嫌いなわけではないんですね。
潜在意識ではやってはいけないという認識が
今のその団塊の世代、いわゆる高齢者中心にあるだけの話ですので
ネクストジェネレーション世代交代、新陳代謝の中でどうなるかっていうのは想像にたやすいと思います。
今日は、ティファニーがなぜシルバーかっていうことを欧米人の潜在意識、それと金とドルのそのバランスですね。
それらを比較して説明してみました。