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岩手県にある、人口およそ3,000人の田野畑村。
NHK・朝の連続テレビ小説「あまちゃん」のロケ地になった村だ。
そんな村に思わぬ贈り物があり、村民からは驚きと感謝の声が上がっている。
「村のために」と寄付されたのは、1本500グラムの金の延べ棒。
その数、120本。
重さはおよそ60kgにものぼる。
田野畑村の佐々木靖村長らは、寄付を申し出た人と相談し、東京の貴金属店に売却した。
はじき出された売却額は、およそ5億円。
これは、田野畑村に寄せられた1年間のふるさと納税額およそ1,000万円の、50倍にのぼる金額。
都内の貴金属店に、現在の金の価格について聞いた。
リファスタ・杉兼太朗代表「純金でこれは珍しいと思います。僕も体験したことがない。(金の相場は)10年前から倍くらいになっているので、売り時だと思います」
東日本大震災で津波の被害を受けた村にとって、予想外のプレゼントとなった“黄金の寄付”。
村の住民も驚きを隠せない。
村人「びっくりして。こういう方がいらっしゃるんだと思って。3,060人しかいないのに、思ってくれている人がいたっていうことで、うれしかった」、「匿名だって聞いたので、カッコいいことする人がいるなって」
寄付した人の意向で、その氏名などは公表されていないが、佐々木村長は「寄付してくれた方の気持ちを大切にして、有効に活用していきたい。大きな大きなお年玉をいただいたと思っている。村民とともに、喜んで感謝したい」と話している。
今回の寄付によって得られた、およそ5億円。
その全額を、村の貯金にあたる基金に積み立てる議案が、議会で可決された。
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