順調に続伸している金。しかし、要注意の場面が迫っているようです。
この記事の要約
今回の記事では、現状の金の不安材料を指摘し、お盆明けの下落に警鐘を鳴らします。
- これまでの金買いの材料を確認すると?
- なぜ、需給タイトの理由が各国中銀による金買いとされるのか?
- ドルと米金利に忍び寄る不安材料とは?
では、始めましょう。
これまでの金の買い材料
金の価格構成要因は以下のとおりです。
【1】ドル
【2】米金利
【3】米GDP(国内総生産)
+需給
今回、金が急騰した第一の材料は需給でした。
この需給は、一般的に中銀の買いと説明されます。
これは、国民向けにどのくらいの量をいつ購入したかを公表する義務がある中銀の買いは、増減が把握しやすいためです。
実際には、一番多い需要は投資用の金塊になります。
しかし投資用の金塊は欧米では今でも隠し財産のイメージが強く、取引所でなくても売買ができるため実数が把握しづらいのです。
金の需給の影響

中銀の購入は、年間計画になるのであまり変わりません。
投資用の需要も、値段が5500ドルから4000ドル近辺まで下がったので減ったのでしょう。
とは言え、いまだに強いと類推されます。
ゆえに今回の4000ドル近辺から4400ドルまで短期間の上昇は、需給と言えるでしょう。
ただし、重要なのはそのほかのことです。
ドル安問題と米金利動向

今回の金の高騰に関して、問題は金の価格構成要因の【1】ドルと【2】金利です。
需給がキツイことで価格が下げ止まり、ここからドル安の材料があれば一気に上昇する流れでした。
そこに7月末の日米協調為替介入があり、ドル安・円高になったことが金の高騰の背景になります。
その上に、トランプ大統領が協調介入直後の8月1日にイランの停戦を発表しました。
まだ実現してはいませんが、停戦となれば軍事費が減少するので通常は米金利が下がります。
つまり、今の状態は金利が削られつつあるのに価格は高値のままです。
これには、今は夏休みの真っ盛りで市場参加者があまり多くないという理由もあります。
もし、この連休中、ないしは休み明けに大きく売る主体があれば下がることになるでしょう。
ただし、そもそも需給がキツいので、二番底の形成になるという読みです。
この記事のまとめ
以上、今回の金高騰の要因は以下の2点セットです。
1. 需給タイト 価格の下げ止め要因
2. ドル・金利安 価格の高騰原因
需給がキツい上にドル安になった結果、金が大きく上昇したというシナリオでした。
この需給タイトは、投資用の金塊が大きく上伸したことが原因です。
中銀の金買いはわかりやすいので、説明に使われているに過ぎません。
もしお盆休み明けに価格がドル高、金利高のままであれば、金が大きく売られる要因になるでしょう。
という内容の記事でした。
















