今回は実効為替レートと金価格の関係性についてです。
この記事の要約
今回の記事では、ドルの実効為替レートと金相場の関係性について解説。
- そもそも実効為替レートとは?
- 2種類の実効為替レートと金相場の関係性は?
- 実効為替レートから金相場の展望をどう見るか?
では、解説を始めます。
実効為替レートとは?
実効為替レートについて、まずはグーグルのGeminiの回答をご覧ください。
実効為替レートとは、特定の2通貨間(例:ドルと円)のレートだけでは測れない、「通貨の総合的な実力」を示す指標です。複数の主要通貨に対する為替レートを、自国の貿易額に応じて加重平均して算出されます。 [1, 2, 3]
実効為替レートには、以下の2種類があります。
●名目実効為替レート
対象となるすべての国・地域の通貨との為替レートを、貿易額の大きさでウエイト付けして平均したものです。多通貨に対する通貨の総合的な強さを表します。 [1, 2, 3]●実質実効為替レート
名目実効為替レートに、各国の「物価上昇率(インフレ率)」を加味したものです。これにより、通貨そのものの価値だけでなく、モノやサービスの「本当の購買力」や「国際的なコスト競争力」を測ることができます。 [1, 2, 3, 4]日本では、日本銀行が毎月「名目実効為替レート」と「実質実効為替レート」の両方を公表しており、国際決済銀行(BIS)のデータも世界的に広く参照されています。通貨の相対的な価値や実力を把握するための重要な指標として活用されています。[1, 2, 3, 4]
この説明で間違いないでしょう。
ドルの名目実効為替レートは?
下記のドル名目実効為替レートと金の価格(上下を反転)を比較すると、相似していることがわかります。
Nominal effective exchange rate, United States / Broad basket
引用元:BIS DatA Portal
上記のBISの名目実効為替レートは6月30日までしか描画されておらず、対して下記の金の価格は7月7日まで描画されています。

上記から、金は名目ドル実効為替レートの通りに動いていると結論づけられます。
ドルの実質実効為替レートは?
次に、実質ドル実効為替レートはどうでしょうか。
Real effective exchange rate, United States / Narrow basket
引用元:BIS DatA Portal
Geminiによれば、実質実効為替レートとは「その国のインフレ率などを加味したもの」とあります。
その国のインフレ率とは消費者物価指数(CPI)のことであり、発表は月に1回しかありません。
ゆえに実質の実効為替レートは毎月月末にしか発表されず、上記のグラフの場合、7月7日現在では5月30日までしか描画されていません。
これを金価格の推移と比べた場合、あまり似ているように見えないのが実際のところでしょう。
インフレ率とは実際は金利のことであり、金にはあまり関係がないということです。
金は金利でも動いているように見えますが、メインはやはりドルの動きで動いていることの証明となります。
この記事のまとめ
以上、Geminiによれば、実効為替レートとは「その国の通貨の強さを表すもの」とされており、ドル名目実効為替レートと金価格を比較すると、ほぼドル高・ドル安と一致することがわかりました。
一方で、実質実効為替レートとはその国のインフレ率、具体的にはCPIを加味したもので、月に一度しか更新されません。
このインフレ率とはつまりは金利であり、こちらは金相場との相関があまり見られないことがわかります。
つまり、金の価格の決定条件は金利ではなく、主にドルによって決まるという当コラムの前提は間違っていないことがわかります。
そこに2023年くらいから始まった金の需給を加味すれば、金の適正価格がわかる可能性が高くなるということです。
という内容の記事でした。
















