この記事の要約
今回の記事では、金価格とその前年比チャートをもとに金価格の現状と展望を解説。
- 金価格とその前年比の関係性の現状は?
- ドルとの関係性から見える金相場の注目点は?
- 金は今後、どういうケースで上昇に転じるか?
では、始めましょう。
金価格と前年比チャートを分析すると…
まずは2024年7月からの金価格(青線)とその前年比(赤線)を表したチャートを見ましょう。

ここ最近の金価格は、前年比20〜25%の範囲で動いています。
今年1月に前年比が100%に迫ったのは記憶に新しいところです。
しかし、その後は急速に値を削り、7月20日に前年比17.84%まで下がりました。
7月27日には前年比22%まで回復しています。
この前年比20〜25%の範囲は6月上旬から約2ヶ月間続いています。
過去には35〜45%の範囲で動いていたこともありました。
この時期はドルが上昇しても中国の買付があり、値段があまり動かなくなったのです。
しかし、ドル高からドル安になった2025年11月以降、中国の買付による需給ひっ迫も合わせて価格が急騰しました。
金とドルの関係を見ると…
では、今回の場合はどうでしょうか。
過去1年間のドル(緑線)と金価格(青線)の動きを表したチャートを見てみましょう。
なお、緑線のドルは上下を反転させてあります。

やはり、今年1月の高値はドルの下落によって達成されたことがわかります。
その後の二番天井は需給、もしくは人気によって形成されたものでしょう。
しかしここ最近の6月からの動きは、ドルが急速に高くなっても金の価格は下がらずです。
おそらく需給がしっかりしているため、ドルが高くなっても金の価格が下がらないと類推されます。
これは、金の需給がタイトになっていることを証明するものと言えるでしょう。
金が上昇するケースとは?

需給がタイトでもドルが高いのであれば、金はそれほど上昇しないと予測できます。
一方でドルが大きく下落したら、金価格が大きく上に飛ぶと考えられます。
この場合、ポイントになるのはどこを基準としてドルが安いかです。
今のドル高は去年と比較してである点を踏まえれば、ドルが去年よりも安くなる可能性を検証すればいいと言えます。
2026年の年初、トランプ政権がベネズエラに奇襲を仕掛けた結果、ドル高になり、その後、戦争の終結からドルが大きく下がりました。
同様に上記のグラフによると、イラン戦争が始まった3月頃、金利の高騰からドルが高くなりました。
その後、4月くらいからパキスタンを仲介としてイランとアメリカの和平協議が始まるとドルが安くなってきています。
トランプ大統領は7月上旬にこのイランとの覚書きが破綻したことを表明し、7月24日くらいまでイランを攻撃しました。
そして、7月28日にはイランとの和平協議を行っていると言っています。
これは戦争終結からの金利の低下、ひいてはドルの下落、すなわち金の買いにつながる可能性を示唆していると言えるでしょう。
この記事のまとめ
以上、金価格が上に飛ぶためにはドルの下落が必須。
しかも、そのドル安の基準は昨年と比べてということ。
ドルはベネズエラ奇襲やイラン攻撃を契機にドル高になりました。
裏を返せば、イランの和平が成立すればドル下落からの金上昇という流れになるでしょう。
という内容の記事でした。
















