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日銀のちぐはぐな金融政策が円建て金価格に及ぼす影響

日銀のちぐはぐな金融政策が円建て金価格に及ぼす影響

作成日: 2023年8月8日

更新日: 2023年9月22日

日銀のちぐはぐな金融政策が円建て金価格に及ぼす影響

今回は前回に引き続き、7月28日に終了した日銀金融政策決定会合についての解説です。

この記事の要約

以下が前回の記事になります。

https://kinkaimasu.jp/lounge/impact_of_boj_monetary_policy_decision_on_july_27_on_the_gold_market/

今回の記事では、7月28日に決定した日銀の金融政策は、口では「円安は困る」と言っておきながら、その実は円安政策であることを看破。

本来、緩和政策を続けたいのであれば、長期金利の誘導目標を引き上げるべきではなく、緩和を修正するのであれば低金利と緩和の拡大をやめればいい。

現在の金価格が緩和量によって動いていると想定できる中、日銀は「緩和量を減らすつもりは当面ない」と言っているので、まだまだ金は高い。

ただし、目先は緩和量を減らすので、円建て金価格が下がることを意味する。

では、見ていきましょう。

7月28日に決定した日銀の金融政策

日銀は7月28日の金融政策会合で、YCCを含む金融政策を維持する一方、金融政策の円滑化のために、長期金利誘導目標を現在の0.5から上限1.0まで引き上げると発表しました。

これは、昨年2022年12月に黒田前日銀総裁がサプライズで長期金利誘導目標を0.25から0.5に引き上げた時と同じ路線の踏襲です。

当時の黒田総裁も、「これは政策変更ではない」「利上げではない」と言い張りました。

各国の中央銀行が行えるのは、金利操作と市中のお金の回収ないし放出の2択です。

まず、コロナショックで傷んだ経済を立て直すために金利はゼロ近傍まで引き下げ、緩和を行うのが中央銀行の定石になります。

以下は、日銀の短期金利誘導目標の推移です。

参照元:TRADING ECONOMICS

以下は、日銀の緩和量になります。

参照元:TRADING ECONOMICS

日本はコロナ禍以前から金利はゼロにしていたので、さらに引き下げることができず、緩和量を2020年から大幅に増やしています。

円の価値はどこを目指しているのか?

円の価格の決定要因は以下のとおりです。

【1】ドル
【2】金利
【3】GDP(国内総生産)
+需給

まずはこれらを確認して、円の価値がどうなるかを考えましょう。

【1】ドルとは雇用のことなので、今は回復傾向
【2】金利はゼロなので変わらず
【3】GDPも最悪の時期から回復
+需給は大幅増

【1】から【3】までは最悪の数字を脱しているので、多少は円を買う材料になりますが、円の需給は最大、金利はゼロなので、円は最大限売られることになります。

つまり円の価値は史上最大に安くなっている、というのが現在の円の価値です。

理解に苦しむ日銀の金融政策

東京の日本橋に立つ日本銀行本店

日本政府と日銀はここ最近、「過度な円安は困る」と再三にわたって言明しています。

この円安を解消するために、中央銀行にできることは何でしょうか。

法的には誘導目標金利の変更、そして緩和量の縮小しかありません。

「円安が困る」と言っておきながら、体裁上はYCCも緩和も維持。

つまり、やっていることは円安政策なのです。

善意で解釈すれば、長期的には円安政策、短期的には円高政策としか言いようがありません。

しかし、このように短期と長期の方針が違う場合、外国の中央銀行は丁寧に説明するのが常です。

アメリカの場合、「短期的にはインフレは終息した可能性があるが、インフレとは長い闘いになる」と必ず会見で言われます。

ところが日本の場合、金利を引き上げたという事実のみの発表で、結果的に緩和政策を続けるのか続けないのかよくわかりません。

日本の総緩和量と金利

具体的に見ていきましょう。

以下のグラフは日本の緩和量と黒点線がドル円相場になります。

参照元:TRADING ECONOMICS

2022年10月にドル円が151円まで行きましたが、この際に緩和量が大幅に減っているのがわかるでしょう。

今年の場合、6月に介入する可能性が高いと鈴木財務大臣や神田財務官が言った結果、6月には緩和が凹みました。

日本国債金利(青線)とドル円相場(緑線)、過去5年の関係は以下のとおりです。

参照元:TRADING ECONOMICS

2022年10月に緑のドル円が150円超え、金利はその間は抑えつけています。

その後、円安退治に成功すると金利を高く誘導しているのがわかります。

現在、金利は1.0目標に対して0.65程度と、金融政策決定会合前が0.5だったのに対して0.15も上昇しています。

今後も円安が進行すれば、これ以上に金利高が進行しないでしょう。

そして緩和量は、円安が困ると言っているのですから、7月は2022年10月並みに減らすでしょう。

巷間では、日米の金利差が拡大しているので円安と言われていますが、結果、目先は円高です。

円建て金が天井を打つ時とは?

円建て金は資料がないので、ドル建てで説明します。

以下は、アメリカの緩和量と金の価格(黒点線)の関係です。

参照元:TRADING ECONOMICS

2020年以降に金価格がジャンプアップしているのは、緩和量が増えた結果であることは歴然です。

2022年4月から緩和量の縮小を始めると金の価格は下落しています。

金利の低下によって、金の価格は上昇しています。

アメリカの場合、金利機能が日本とは違って正常に機能しているので、ドルと金利の動きと緩和量によって動いていることが確認できます。

日本の場合、YCCによって金利形成が歪んでいるので、あまり関係がありません。

ゆえに緩和量によって金の価格が動いていると想定できます。

では、円建ての金が天井を打つのはどういうときなのかと言えば、緩和量が減ったときです。

以下で日本の緩和量をご確認ください。

参照元:TRADING ECONOMICS

日銀は、緩和量を減らすつもりは当面ないと言っています。

つまり、まだまだ金は高い、と表明しているのです。

しかし、目先は緩和量を減らすので円高、すなわち円建て金価格が下がることを意味します。


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