金価格が1月27日に5000ドルから5500ドル、同30日には4900ドル。10%程度の急騰と急落をしました。
この記事の要約
今回の記事では、今回の金急落が大天井なのか否かについて解説。
- 天井圏であることを示す値動きとは?
- チャートから読める今後の金価格の展開は?
- 今回の金急落は大天井なのか?
では、見ていきましょう。
天井圏の動きとは?
投資経験の長い方にはわかると思いますが、市場が1日に10%以上騰落するのは天井圏の動きになります。
では、ドル建て金価格のチャートを見てみましょう。

一番右端が最近の動きです。
最後の大きな陽線も酷かったですが、右端の陰線も凄まじいものでした。
スカルプトレードなどの短期トレードをやっている人にはわかるでしょうが、最後の長大陽線が出れば手仕舞いをする準備です。
理由は内部要因の問題で、これは売り方が手仕舞いをしているからです。
売り方が損切をしているので、マーケットの中にそのお金を利確して取りに行かなければいけません。
つまり買い方が利食いをして手仕舞いして、売り方の損切をしたお金を奪いに行ったという動きになります。
マーケットは取るお金がなくなったときに終わります。
1日で10%上昇するのは大抵の売り方の損切、つまり売り方から奪うお金がなくなったから数日後に下げが始まったのです。
内部要因的には、ここから待ちに待った押し目だと買い方が買ったから売り方は売っていきます。
すると今度は買い方が値洗い損なので損切をします。
売り方がお金を奪いに行くという地合いが始まったわけです。
これで天井が決まったという人がいても、あながち間違いではありません。
チャートを分析してみると…
では、ファンダメンタルズではどうでしょうか。
金価格とその前年比のチャート年間比は92%まで上昇し、1月30日の週末には74%まで下落しました。

ここから読めることは、次回上昇しても90%前後で収まるということです。
そして下落は今度は前回の抵抗値である70%、そこをブレイクすれば60%、そして40%という展開になります。
では90%という数字は妥当なのかを金とドルの前年比チャートで確認しましょう。
青線がドルの前年比で右軸、オレンジ線が金の前年比で左軸になります。

まず、ドルは今まで前年比10%マイナスが上限だったので、11%まで行った時点で5000ドルや5500ドルまで行ったのは妥当ということがわかります。
そして1月30日にはFRB次期議長にウォーシュ氏が指名される公算が高いことでドルが急騰しました。
しかし前年比でのドルはあまり上伸せず、-10.36と10%に近似したわけではありません。
10%で70%前後になるので、妥当と言えば妥当な価格です。
しかし、このチャートの特性として、一度上昇すると節目の下一桁が0の地点まで取る傾向があります。
ゆえに、おそらく70%まで下げるでしょう。
今後の金価格の上下動は?
下記は2025年の金価格です。
1月30日 2794ドル
1月31日 2797ドル
2月3日 2814ドル
2月4日 2842ドル
2月5日 2864ドル
これらに1.7を掛け合わせたところが70%近辺になります。
仮に2800ドルとすれば4760ドルです。
週末の引けは4887ドルなので、あと100ドル強は下がることがわかります。
その後、ドルが上昇すれば1.6倍や1.4倍になる可能性があるということです。
今後のゆくえはドルが左右する!

この値段が天井か否かは、ドルのゆくえにかかるわけです。
週末はウォーシュ氏のFRB議長指名が濃厚、そして実際に就任するのは5月になります。
パウエル議長がインフレ抑止に金利の維持を求めたのに対し、ウォーシュ次期議長は金利を下げて金融緩和を縮小するとしています。
金利維持でも金は上昇したので、利下げは本来買い材料です。
しかし今、金利維持で上昇しているので、自然に考えれば売りになります。
さらに金融緩和の縮小はドル高要因なので、金にとって売り要因です。
すぐにというわけではありませんが、天井の可能性は濃厚でしょう。
この記事のまとめ
以上、マーケットとはお金の収奪戦争なので、誰かが損をすれば、その損したお金を取りにいかないといけません。
それが買い方の利食いになっています。
買いの最終局面では、長い陽線が出てきたら買い方は手仕舞いの準備をしなければいけないのがセオリーです。
なぜなら売り方が損切をしているからです。
FRB議長が実際に変わるのは5月。
そのあたりが節目になるでしょう。
という内容の記事でした。














