中国が金を買い付ける可能性を示唆する指標が見つかりました。
この記事の要約
今回の記事では、中国の金買付の可能性とその影響について解説。
- 中国が金を買い付ける条件とは?
- 中国の金買付を示唆するデータとは?
- 中国の買付によって金はバク上がりする?
では、始めましょう。
中国が金を買い付ける第一条件
国家による金保有は、自国通貨防衛のための一手段です。
ゆえに中国が金を買い付ける際の第一の付帯条件は人民元安になります。
元が安い時は投機的に売られる可能性があり、万一の保険として準備金を増やすことが当然になります。
では、ドル人民元相場と中国の準備金の増減の推移を表したグラフをご覧ください。

元安に振れると、遅れて中国の準備金が増えていることがわかるでしょう。
中国の金買付を示唆するデータとは?
しかし、上記のドル人民元相場では、どうしても金買い付けの有無がわかるのが遅くなります。
できるだけ早く知り、できるだけ安く買いたいのが投資家の心情です。
そこで参考になるのが中国国内における金の販売価格になります。

左軸の0が国際価格になり、国内価格が0より上であれば中国の金購入を示唆、0よりも下であれば金を購入していない示唆になります。
以下は金の国際価格と中国の国内価格の過去3年間のチャートになります。

次にここ3年間の中国の準備金を見てみましょう。

中国が大量に金を買い付けた2023年は国内金価格が大幅に上昇、反対に2024年にはあまり買付をしていなかったことがわかるでしょう。
ここ最近は、国際価格を上回った販売価格になっています。
この結果から、中国が金を購入している可能性が高いということが言えるでしょう。
金が高騰した真の原因
皆さんの意識には、中国が金を買ってくると金は高いという感覚が刷り込まれているのではないでしょうか。

しかし、実際は大量に購入した2022年から2023年にかけて多少は上昇していますが、2025年から2026年にかけての上昇の方が圧倒的でした。
なぜ2025〜2026年にかけてこんなに上昇したのかと言えば、以下の金価格(青線)とドルインデックス(緑線)の関係で説明できます。

つまりドルが大幅に下がった結果であり、結局、ドル安の威力と比較すれば大したことはないということになります。
2023年と同じケースに?
2025年の年初からドルが大きく安くなった原因は以下の米政策金利で説明ができます。

2024年中葉から政策金利を引き下げ、2025年から本格的に金利を下げた結果、ドルが大きく下落したのです。
反対に2022〜2023年にかけて、アメリカは利上げをしました。
その間、ドル高になっているので本来金は下がっているはずです。
しかし、中国需要によって下がらなかったということができるでしょう。
現在は利下げどころかイラン戦争でインフレが高進して利上げを進言するFRB(連邦準備制度理事会)委員もいるくらいです。
実際に利上げをすれば金は下がる可能性が高いですが、2022年〜2023年のように中国需要によって支える可能性もあります。
この記事のまとめ
以上、中国国内の金販売価格を見ると、中国が金を購入している可能性が高いと言えます。
しかし、それと同時にドル安が進行するとは考えにくい状態です。
ドル高になった場合、人民元安なので、それを背景に買付を行う可能性はあります。
ただし、ドル高と買付の関係性をおさらいすると、2022年から2023年はジンわりと上昇しました。
これは「買付量>ドル高」だったから。
今回は「買付量<ドル高」か「買付量>ドル高」になるのかによって価格のトレンドが変わるでしょう。
2022年〜2023年のように、ドル高による下落局面を中国の買付で支える展開も考えられます。
という内容の記事でした。

















