2025年1月中旬現在、金の価格が頭である可能性が見えてきました。
この記事の要約
今回は、現在の金価格が頭の可能性があることについて、ドル建て金価格とその前年比を表したチャートをもとに解説。
- 金価格の前年比から見える傾向とは?
- 金価格の上下を見極めるために注目すべき数字とは?
- 金価格の構成要因である金利とドルの展望は?
上記を中心に読み進めてください。
では、始めましょう。
金価格の前年比から見える傾向とは?
下記のチャートは、青線がドル建て金価格(右軸)、赤線が前年比(%、左軸)を表しています。
2024年に2800ドルの高値を出した際、前年比は40%を切るような数字でした。
しかしその前に前年比で45%高を記録し、その後に大きく下落しました。
通常のマーケットでは、価格が前年比で30%を越えれば危険水域です。
グラフの左軸の「30.00」を追っていくと、金市場は終始30%の危険水域近辺で推移していたことがわかります。
利下げ懸念やインフレ率の低下、それに伴うドル安への期待から、金は高値を維持してきました。
そして高値の判断は、左軸の35を超えたところで大きく下落していることがわかります。
つまり現時点で金市場は年間比で30%割れは買い、35%以上は売りということです。
今後の金価格の展望は?

金価格は金利が上昇すれば下落し、逆に金利が下落すれば上がります。
その金利は現状、インフレが高進しているので下がる見込みがありません。
政策金利も数ヵ月据え置かれる公算が高いです。
もう一方の金の価格構成要因であるドルに関しては、安くなる見込みがあるので、当分30〜35%のレンジが続くでしょう。
ただし現状では、金利の方が金価格への影響力が大きいです。
なぜなら現況のアメリカ市場で最も注目されているのは金利の動向だからです。
この記事のまとめ
以上、金価格はこれまでインフレ率の低下と利下げ期待、それに伴うドル安への期待から、高値を維持してきました。
危険水域の分水嶺である価格前年比30%で推移してきた金価格。
金利は現状、インフレが高進しているので下がる見込みがなく、一方のドルは安くなる見込みはある。
ただし、現状で金相場への影響が強いのは金利要因。
今の金価格は頭の可能性が大きい。
という内容の記事でした。