金の価格は、3500ドルで頭を打ったと考えられます。では、下値の目途はいくらになるでしょうか。
この記事の要約
今回の記事では、3500ドルで頭を打ったと考えられる金価格は、いったいいくらまで下がるのかについて解説。
- 金価格の調整が3500ドルからだと予測できた理由とは?
- 金価格の前年比から読み取れる、天井形成と押し目のパターンとは?
- 今回の下値はズバリいくらか?
では、順を追って見ていきましょう。
金の天井形成と押し目のパターン
まず、今回の3500ドル近辺が金価格の頭と考えられる理由を下記のチャートで説明します。
去年7月1日から今年5月1日までの、ドル建て金価格を青線(右軸)、価格の単純な前年比をオレンジの線、金利と為替の影響を除いた前年比を緑色の線(左軸)で表しました。
過去3度、オレンジの線が50%近辺に来た時に目先の頭になっています。
今回も4月22日に50%近傍に来たので、金の頭と予測ができたわけです。
一方、押し目の形はオレンジの線が30〜35%になったときです。
大きく30%を割れば、だいたいそこが絶好の買い場になっています。
今後も前年比で30%高を割ったところを買えばよいでしょう。
下値の目処はいくらか?
以下は、過去1年間のドル建て金価格の推移です。

ちょうど1年前は7月まで、2300〜2400ドルのレンジ取引でした。
では、前年比で30%高、つまりは2300〜2400ドルに1.3をかけてみましょう。
「2300×1.3」~「2400×1.3」=「2990」~「3120」ドル近辺が7月末あたりまでの下値の目途だと読み取れます。
この記事のまとめ
以上、現状の金価格の天井の目処は、前年比で50%高近辺に来た時。
反対に押し目の目安は、前年比で30〜35%高。
前年比で30%高を割ると絶好の買い場となる。
ズバリ7月末あたりまでの押し目は、2990〜3120ドルと予測ができる。
つまり3000ドル割れの可能性があるということ!