5月になると、「またこの時期か……」と思う方も多いのではないでしょうか。 固定資産税、自動車税、各種保険料の案内。
値上げの波は、ガソリン代だけにとどまらない
さらに、ガソリン価格の上昇も家計に影響しています。なぜなら、原油価格だけでなく、石油製品の原料となる「ナフサ」の不足や価格上昇もあります。ナフサは、プラスチック製品や包装資材、日用品など幅広い製品に使われているため、原油価格の値上がりへの影響はガソリン代だけにとどまりません。
スーパーに並ぶ商品の包装、洗剤や日用品、物流コスト――。こうしたところにも少しずつ値上げが広がり、「何を買っても高くなった」と感じる方も増えています。この先、どのくらい物価が上がるのでしょうか。
物価が上がると、税金も上がります。消費税はもちろん、固定資産税だって影響があります。不動産の値段が上がるのですから、税金も高くなってしまいます。
固定資産税は、毎年1月1日時点で、不動産を所有する人に課されます。税額は「固定資産の評価額× 1.4%(標準税率)」で算出されますが、自治体によって税率が異なります。月〜6月頃に届く納税通知書で年4回に分けて支払うようになっています。
「支出の多い5月」は、暮らしを見直す好機
固定資産税の通知が届く5月は、どうしても「出ていくお金」に目が向きがちです。けれど、そんな時期だからこそ、一度立ち止まって、これからの暮らし全体を見直してみるには良いタイミングかもしれません。
将来のお金の不安というと、「もっと貯めなければ」「節約しなければ」と考えがちです。もちろん、貯蓄は大切です。でも、漠然とした不安を抱えたまま我慢を続けるよりも、まずは「これからどんなお金が必要になるのか」を整理することのほうがはるかに重要です。
たとえば、 ・住宅ローンはあと何年かかるのか。金利は妥当なのか。 ・年金はどのくらい受け取れそうか。年金額を増やす方法はあるのか。 ・医療費や介護費はどの程度見込むべきか。医療保険、がん保険、介護保険は必要か。 ・車をいつまで持つのか。 ・子どもや孫への援助を予定しているのか。
こうしたことをひとつずつ整理していくと、この先どのくらい支出が必要になるのかが見えてきます。すると、漠然としていた不安も少しずつ解消されてくるでしょう。ライフプランは、単なる家計簿ではありません。これからの暮らしとお金を、人生全体を左右する「設計図」だといえるでしょう。
「節約」だけでは、老後不安は消えにくい
物価が上がると、どうしても「節約」に意識が向きます。けれど、ただ支出を減らすだけでは精神的にも経済的にも苦しくなりがちです。
外食を減らす、趣味を我慢する、旅行を控える――。もちろん無駄遣いを見直すことは大切ですが、我慢ばかりでは、生活そのものが味気なくなってしまいます。お金って使うために貯めるんですよね。よく、「亡くなるときが一番お金持ち」と揶揄されるように、貯めるだけ貯めて、使わないでこの世からおさらばすることは、強く避けたいと考えています。
そこで、ライフプランを立てると、「これは本当に必要なお金」「これはなんとなく続けていた支出」が見えてきます。いわゆる「Needs」と「Wants」ですよね。ほしいだけなのか、必要なのかを見極めていきましょう。
5月は、”お金の棚卸し”を始める季節
春が過ぎ、生活が少し落ち着く5月。税金の通知や値上げのニュースは、気持ちを重くすることもあります。けれど、それは同時に、「これからのお金」を見直すきっかけでもあります。
家計、預金、保険、そして持ち物。とくに保険の見直しは必要。一般に入りすぎている傾向があります。また、使わない資産を見極めて、一つひとつを整理していきましょう。
5月は、暮らしだけでなく、お金との付き合い方を見直す季節なのかもしれません。


















