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秋は変化の季節。そして、2025年10月は“暮らしとお金”の両方で、見直しを迫られる月だといえるでしょう。なぜなら、公共料金の補助終了をはじめ、食料品価格の再値上げ、保険料・税制の一部改定など――家計を直撃する「値上がりの秋」が始まりました。
中には負担が減る改正もありますが、金銭的に苦しい日本での負担は増すばかり。しかし見方を変えれば、こうした“支出の増加”は、これまでの生活習慣を整理したり、投資を始める好機ともいえます。
10月からの変化
- – 電気・ガス料金の補助が終了することより10月支払い分から値上がり。
- – 食品・飲料の値上げが相次ぎ、清涼飲料水や酒類を中心に約3,000品目の値上がり。
- – 75歳以上の高齢者の医療費の窓口自己負担が2割負担へ統一される
- – ふるさと納税における仲介サイトのポイント還元制度の見直し
- – ヤマト運輸など・宅配料金の値上げが実施、配送コストも上昇
- – 東京海上日動火災保険の自動車保険が8.5%引き上げ
こうした「暮らしのコスト上昇」は、“モノを持つことのコスト”を改めて見直す機会にもなります。使用頻度の低い家電、いつか使うかもしれない雑貨、思い出の品……こうしたモノたちを抱え続けることは、空間・メンテナンス・管理の手間・心理的な負担を生みます。
たとえば、家賃を払う、家を買うということは、空間に対してお金を払います。もし、その空間が使わないモノであふれていると、どうでしょう?この10月の制度変化は、「持ち続けることのコスト」を意識しやすくなるきっかけになるでしょう。
1. 家計の整理は「使っていないお金」を見つけること
断捨離というとモノの整理を思い浮かべがちですが、50代以上の方にとって真に大切なのは、お金の流れを整えること。
たとえば、
- – ほとんど使っていないサブスクリプション
- – 解約しても困らない保険
- – タンス預金や金利の低い預金に眠る資金
- – 持っているだけで維持費がかかる資産
これらを見直すことで、固定費を減らし、余裕資金を「老後の安心」に回すことができます。
2. 「持たない暮らし」は資産形成の第一歩
モノを減らすことで得られるのは、スペースだけではありません。思考の整理と支出の見直しにも繋がります。
部屋がすっきりすると、無駄な買い物も減り、心の余裕が生まれます。これは心理学的にも証明されており、整った空間は「将来に備える意識」を高める効果があります。
たとえば浮いた支出を次のような形で活かすと、資産形成が加速します。本日6日は、日本の株式が急上昇しました。「もっと早く投資すればよかった」そんな声が聞こえてきそうです。
- – NISAやiDeCoなどの非課税枠を活用する
- – 金やプラチナなど、「インフレ対応資産」への分散投資する
お金の流れを整えることで、“攻め”のファイナンシャルプランに転換することができますよ。
3. モノとお金を見直す「3つの実践ステップ」
- 固定費チェック
通信費・保険・サブスクなど、毎月自動で出ていくお金を1年分見直します。 - 資産の見える化
銀行口座・ポイント・電子マネーなど、バラバラになっているお金を一覧化します。あるいは使っていない口座やポイントカードは整理をしましょう。そもそもポイントには1円も利息が付かないので不利につながります。 - “使う・増やす・守る”のバランス再設計
無駄を省いた分を、将来に向けた資産運用に回してください。
4. 10月は「切り替え」の月に
制度改定や物価上昇で「お金の流れが変わる月」だからこそ、家計を整えることには大きな意味があります。
50代からの整理は、単なる片づけではなく、老後資金を守るファイナンシャルプランニングの第一歩になります。
豊かなセカンドライフへの準備は、今この10月から
モノを減らすと、心が整う。お金を見直すと、未来が整う。10月の変化をきっかけに、「持たない」「ためる」「活かす」をキーワードに、家計の見直しを始めてみませんか。
余裕のある暮らしこそ、豊かなセカンドライフへの最良の準備だといえるでしょう。
















