前回、白金(プラチナ)がそろそろ飛ぶという解説をしました。今度はパラジウムも来る可能性があります。
この記事の要約
今回の記事では、白金の価格上昇に続いて、パラジウムも高騰する可能性が高いことを解説。
- その根拠の一つが、ロシア制裁の関連でそろそろパラジウムの在庫が切れかかる。
- 次にテクニカル分析として、白金は10週の平均線を超える頃から値段が高騰したので、おそらくパラジウムも同じことになる。
- そしてパラジウムと白金の用途は共通することから、白金が割高になることが現実となった現在、パラジウムにシフトしていく。
では、実際にグラフを交えて見ていきましょう。
パラジウム価格の推移
下記はパラジウム価格の1年間の足(上)と半年間の足(下)の比較になります。


1年間はダウントレンドの足をしているのに対して、半年間のチャートは横ばいに変化しています。
去年の12月に大きく上昇していますが、これはイギリスによるロシア制裁でパラジウムの輸入も禁止された結果であり、これがG7全体に拡大されたかたちになります。
この間は、おそらく手元在庫でパラジウムを手当していたのでしょうが、そろそろ在庫が尽きかける状態であることは想像に難くありません。
ダウントレンドの場所が消えたら、白金は大きく上昇しました。
パラジウムもこれにならう可能性が高いです。
パラジウムチャートのテクニカル分析
白金上昇の根拠としたのは、平均線を10から500まで10刻みに記した以下の週足チャートでした。

パラジウムの場合は、週足にオレンジ色で10週の平均線だけを添付したものを記します。

ダウントレンドの中、青線の価格が大きくオレンジの10週平均線を上回ることはありませんでした。
白金が高騰しているのに、パラジウムはまだ割安の中にいます。
白金は10週の線を超えると確信した時から大きく値段が高騰しているので、おそらくパラジウムも同じことになるでしょう。
白金とパラジウムの交換比率

パラジウムの用途は白金と大きく変わらず、主に排気ガスの触媒として用いられています。
1999年には、排気ガスの触媒を白金からパラジウムに切り替えた結果、フォードショックが起こりました。
つまり白金が割高になることが現実となった現在、おそらくパラジウムを使用しようという動きになっていくことになるでしょう。
これは金と銀の交換比率の観点から、銀が急騰したのと同じ理屈になります。
白金とパラジウムの交換比率がどうなっているのかわかりませんが、おそらく1:1程度のはずです。
すなわち、白金が現在1060ドルくらいに対してパラジウムは980ドル、ほぼ同じ価格になるので、まだ値段は飛ばないということができます。
これが白金1500ドル、パラジウム1000ドル近辺であれば、企業はパラジウムにシフトしてくることになるでしょう。
つまりパラジウムの価格は白金が続伸した場合、上昇してくると思われます。
この記事のまとめ
言えることは、白金もパラジウムも需給は供給不足が顕著で、今まで上昇しなかったのが不思議なくらいの商品。
需給的には白金はまだ上昇しますし、またパラジウムも同じことでしょう。
つまり時間の問題で白金もパラジウムも値段が飛ぶ可能性の方が高い、ということです。


















