目次
白金(プラチナ)が一度大きく高値を出した後に大きく下がり、6月中盤から上昇しています。
この記事の要約
今回は、白金の値段の推移をテクニカルとファンダメンタルズの側面から解説。
- まずテクニカル分析の面では、全てがアップトレンドに転換する直前のような状態。
- 一方、ファンダメンタルズの面では、白金価格と連動する中国経済次第。
- そしてその中国の景況は好調に転じる気配あり。
- つまり、白金の第二次高騰が始まりつつあるということ。
では、見ていきましょう。
白金ドル建て週間足チャートの分析
下記は白金ドル建ての週間足になります。

一番低い移動平均線が10、そこから10刻みで500まで描画し、黄色い線は300になります。
300を黄色にしている意味は、ココを境に売りになったり買いになったりするからです。
2020年に黄色い線を大きく超えましたが、その後、それを超えられなかった後に大きく叩き売られています。
チャートの真ん中あたり、2020年の後半には300を超え、それをずっと超えている間は300の上を上下していることが確認できます。
そして今回は500まで10刻みの線が集合して、今まで、長期的に平均線の集合のトレンドがダウントレンドだったものが徐々にアップトレンドに変化しようとしたときに値段が急騰したのです。
そして今回300まで売られたところがそこになり、上昇に転じるのであろうと思います。
日足チャートを見てみると…
週足ではまだ平均線がダウントレンド気味ですが、下記の日足の方では短期線を中心に上昇トレンドが確認できます。

300でローソクが切り返しているのが確認できるでしょう。
このまま上昇していけば、日足全体の平均線がアップトレンドに転換する日も近いと言えます。
白金急落の背景にあった中国経済の低迷

白金価格と中国経済の好不況には密接な関連性があります。
中国と言えば、不動産市況の低迷によって景気が悪いとされており、日本の90年代初頭のバブル崩壊が想起され、「中国は日本の二の舞になる」という声が圧倒的です。
しかし、中国は日本の二の舞にならないように政策運営をしています。
日本の場合、金融機関に公的資金を注入して金融システムを守りました。
一方で中国の場合は、金融機関が不動産取引にはほとんど介在していません。
当時日本で話題となったのは、安い土地を買い、高く転売する土地転がしでしたが、中国の場合は事情が異なります。
まず、農家から二束三文で取り上げた土地を地方共産党が不動産会社に転売し、その利益が地方の予算になっていました。
不動産会社はその土地を取得するのに銀行を利用した可能性はありますが、それでも多くの利益を出していたので、問題がなかったのです。
しかもそのほとんどの土地購入の原資は社債であり、直接市場から借り入れをしていました。
景気のよい中国では、利回りの高い不動産会社の社債は人気商品であったこともあります。
つまり被害を被ったのは不動産会社の株を購入した投資家であり、資本主義の世界では政府、共産党には関係ありません。
日本の金融機関のように大量の不良債権という被害がなく、公的資金を注入する必要がないのです。
白金価格と中国の景況指数の関係
さて白金は、上述した中国経済の景況次第で価格が決まってきます。
以下は中国の景況指数で、3月に景況が爆発的に上昇し、5月まで下がっています。

白金も同様に3月くらいから上昇し始め、5月には大きく上昇したという流れになります。
6月に発表された5月の数字になると、景況の境目である50を割ったので、白金も大きく下がったということになるのです。
白金価格と連動する中国の株価
以上、チャートのテクニカル分析では白金は再び上昇する見込みになります。
では、ファンダメンタルズはどうかと言えば、これは中国の景況が回復すれば良いという話になります。
では、白金と上海株の比較を見てみましょう。

白金の価格はほぼ株価と一緒に動いていることの証明になっているでしょう。
最近(右端)では緑の白金が上昇し、株価は低迷した形になっています。
この見方では、白金は株価の先行指標になるとも言えるでしょう。
コロナ禍が始まった2020年以降に白金が高騰していますが、株価はそれに遅れて上昇しています。
中国の再発展が見込まれるということは…
最後に、あらゆる景気指標に先行する中国の製造業PMIを見てみましょう。

ここ最近、大きく上昇しています。
中国は不動産市況の悪化を受けて景気悪化が叫ばれたことが白金の軟調の原因でしたが、共産党政府はこれから有望なEVや太陽光パネルに資金を注ぎました。
これらが奏功し、中国の再発展が見込まれるということです。
つまり、白金の第二次高騰が始まりつつあります。
この記事のまとめ
以上、まずはテクニカル分析の面からチャートを見れば、平均線がアップトレンドに変わったときに白金価格の大きな上昇が見込まれる。
そしてファンダメンタルズの面で見ても、白金価格を左右する中国の景況が再び好調になることが見込まれることから、白金価格の高騰が始まりつつあると言える。
という内容の記事でした。

















