岸田新首相の唱える「新しい資本主義」の根本的な誤り[中国から学ぶこと1-3]

日本で新政権が誕生しました。

岸田文雄新総理が訴えているのは「新しい資本主義」です。

結論からいえば、こんな提案で日本がよくなるはずがないと断言できます。

今回は、この「新しい資本主義」の根本的な誤りについて考えていきましょう。

岸田新首相の唱える新しい資本主義とは?

2021年10月4日、第100代内閣総理大臣に就任した岸田文雄自民党総裁

新しい資本主義の要諦は、分配にあると岸田新首相は言います。

アメリカのような格差社会、差別社会をなくすためには、この分配をきちんと機能させなければいけないと言っているのです。

皆さんは、そもそもこの「分配」の意味がわからないので、何を言っているのか実感がないのではないでしょうか。

分配とは、すなわち税金のことです。

税金がなぜ徴収されるかといえば、世代間や貧富の差の拡大を税金の再分配によって解消するためです。

これを税金の再分配機能といいます。

日本の税制の矛盾

消費税は富める者も貧しき者も10%。一部商品には8%の軽減税率が導入されているが、そんなまやかしにだまされてはいけない!?

税金の再分配機能とは本来、所得の少ない人からは少なく税金を徴収し、多い人からは多く徴収するというシステムです。

その結果、所得の少ない人は生活が立ちいかなくなると生活保護の権利が与えられ、日常生活では自分の払っている税金では作れない道路や救急車、警察を利用する権利が与えられます。

ところが、日本の財務省はおかしなことをやっています。

消費税が各層から満遍なく徴収する税金である一方、お金持ちには塁審課税を減額するというようなことをやっているのです。

所得の高い人が多く払うという徴税の原則に反し、多く払わなければいけない人たちが節税しやすくする制度を設計しているのです。

これが岸田首相の言う分配の意味です。

この説明を見れば、誰もが不公平だというのが当然です。

新しい資本主義で何が起こるか?

岸田政権では富の再分配ならぬ補助金の奪い合いが繰り広げられる!?

岸田首相のいう「分配」をもっと冷静に考えてみると、その税金を分配するのは誰でしょうか?

法律を議会に提案するのは内閣、決定するのは国会議員であり、政治家が分配の割合を決定しているのです。

つまり岸田首相のいう新しい資本主義とは、政治家の力を強くすると言っているのに過ぎないのです。

今、お金持ちが過去にないくらいに崇拝の対象となっています。

そして、そのお金を差配する内閣や国会議員に何が行われるかは、火を見るより明らかです。

すなわち、自分や自分の業界に1円でも多く配分してくださいと陳情に行くことになるでしょう。

日本国民の本当の不満とは?

衆議院選挙を前に18歳以下の子どもに一律10万円の給付金構想をぶち上げた公明党の山口代表

人間本来の生命力というのは、自分で一生懸命働き、満足のいく収入があることに至上の喜びを感じるようにできています。

これに反して他人が稼いだお金を恵んでもらって自分の生活を成り立たせる、これが配分の意味です。

こんなことを恥ずかしいと思わない日本人が余りにも多すぎます。

例えば、去年夏に給付された10万円をもう一度配れという声が事あるごとに起こっています。

こういう補助金漬けになっている人たちは、自分が働かなくてもお金が入ってくるのですから、それをまた期待してしまうのは当たり前です。

必要なのは再分配ではなく財源の拡大!

背任事件で揺れる日本大学の御茶ノ水校舎

今、補助金漬けになっている典型は宗教法人、学校法人、医療法人、医療業界です。

彼らは何かある度に補助金を増額、業界にとって都合のよい法改正と叫びます。

国民にあるのは、こういった格差への不満です。

すなわち、税金で食べている人々が一番儲かる世の中がおかしいと言っているのです。

しかし実際にどの程度の分配を受けているのかをご存じな一般の方はどれだけ居るのでしょうか?

この格差を解消するのに、税金の配分を変えればよいという岸田首相の発想はあまりにも安直です。

本来は配分を変更するのではなく、財源をもっと増やさなければならないのです。

すなわち、日本をもっと稼げる国に作り変える、これが答えです。

この記事のまとめ

今回の記事では、岸田新首相の訴える「新しい資本主義」を簡単に説明すれば、税金の再分のこと。

しかし、各層から満遍なく徴税する消費税率を維持しつつ、塁審課税を減額するというあべこべをやっている。

国民の不満の大本は、補助金などといった再配分機能自体の不公平感にある。

所得配分の変更とは、病気で言う対処療法であり、根本的な根治治療ではない。

根本的な治療とは、財源をもっと増やすということ。

日本を競争力にあふれる稼げる国にしない限り未来はない!

こういう内容の記事でした。

※今回は三話完結です。

改革なくして成長なし!中国が躍進を続ける理由とは[中国から学ぶこと2-3]

金の価格を真の意味で動かしているものとは?[中国から学ぶこと3-3]