下落局面の今こそ金買いの準備を進めるべき理由

金は大急落を控えたような動きになっています。

こんな時に買いの準備について記すのはかなり気が早い気がしますが、何ごとも準備が98%、あとの実行は2%の力という経験則に基づくなら、今こそ買う準備をするべきです。

なぜ急落前に金買いの準備なのか?

「き金属」の「き」は危険の「き」

急落する時の貴金属の「き」の字は危険の「き」、金の急落は一瞬で起こります。

その後は「まだ下がる」、「いや、もう底を打った」という議論が沸き起こり、投資家を悩ませるものです。

しかし、買いたい人はできるだけ安く買いたいものであり、反対に売りたい人はできるだけ高いところを売りたがります。

とりあえず、目の前の売りの準備をしながら買う準備を進めるというのがセオリーでしょう。

しかし、なかなか往復の道中を取り切れるものではないので、どちらか一方を取れれば上出来と見なすのが無難な線ではないでしょうか。

今までは、ずっとなぜ金は下がるのかという説明をしてきたので、売りの話は今回は割愛します。

金利高・ドル高・インフレ懸念下における金および貴金属の価格予測

では、今後なぜ買いになっていくのか説明していきましょう。

FRBが金融緩和の量を増やす目的は?

下記はFRB(連邦準備制度理事会)のバランスシートになります。

これは、FRBの財政が拡大しているか縮小しているかのグラフとなり、イコールの関係として、FRBのバランスシートが拡大すると金融緩和の量が増えていることになります。

参照元:TRADING ECONOMICS

上記のグラフでは、FRBのバランスシートは7月に入りさらに拡大しており、FRBは金融緩和の量を増やしていることがわかるのです。

つまり、7月から金融緩和の量を増やしたということは、目的があるから増やしたのであり、増やしたそばからテーパリング(緩和の縮小)の議論をするのはチャンチャラおかしいと言えます。

FRBが緩和の量を増やす目的とは、まだ経済が順調ではないというのがFRBのコンセンサスだからです。

すなわち、景気がコロナ禍から回復しているという意見に議論の余地はありませんが、その回復がFRBの満足するものか否かの問題になります。

満足できないから緩和の量を増やしたのでしょう。

景気の回復に満足ができないのに、増やした途端に縮小の議論をするなんて話の辻褄が合っていません。

コロナワクチンの接種で景気回復は世紀の誤解

日本でも着々とコロナワクチンの接種が進んでいるが…

緩和の量を増やせば金や株式、不動産の価格が上昇しますが、その弊害として悪い物価上昇が起こる可能性があります。

このまま歴史上最速のペースで緩和を増やせば、戦後の日本やドイツで起こったようなハイパーインフレが起こる可能性があるということです。

だから、このハイパーインフレを抑え込むためには、金融緩和を縮小すればいいというのがまともな考え方になるでしょう。

すなわち、世間一般で言われるコロナワクチン接種が進行して景気が回復するというのは史上最大の誤解だということです。

会社経営者にとっては当たり前ですが、2019年のコロナ前の売上を100とすれば、コロナが起こった2020年は50、人によっては10や20になった方もおられるでしょう。

では、2021年に2019年並みに売上が回復している企業は何社あるのでしょうか。

オンラインや通販で売上を伸ばした巨象のアマゾンやネットフリックスなどは、2020年に売上は200近くになったでしょうが、2021年にその売上が200以上になったとは考えにくいでしょう。

人々は外出できるようになり、買い物をある程度外でするようになったからです。

と考えると、売上は落ちると考えるのが普通と言えます。

現在のドルの価値と金価格の関係

ドル円相場では相対的にドル高となっているが、金融緩和は続いているのでドルそのものの価値は下がっている

金の価格は、金融緩和によって2020年の8月に2060ドル前後まで記録しました。

その後、金利の上昇によって価格は下がってきています。

再び金融緩和を開始するとおカネの価値はますます下がり、金や不動産、株価などが上昇というサイクルに入っていくです。

しかし、お金の価値は下がっていますが、去年は大幅にドル安だった影響で今年はドル高、特に7月は大幅にドル高になりました。

金の価格構成要因【1】ドル、【2】金利、【3】GDP(国内総生産)では、【1】のドルが高い状態です。

しかし、このドルの高さはほかの通貨と比較した価格であり、おカネ全体は世界中で緩和を継続しているので下がり続けています。

今の金の価格が下がっているのは、ドルの価値が上昇しているからであり、お金の価値全体が下がっていることは考慮されていません。

つまり、今の価格はドルの上昇を見込んでの価格の下落であり、今後もそれは継続する可能性が高いので、まずは急落に警戒しなければいけないのです。

このまま年末に向けて金融緩和を拡大すると…

金融緩和の影響は、まずは不動産相場の高騰というかたちで出る

ところが、このまま緩和を年末に向けて拡大すると、間違いなく不動産から急騰していきます。

不動産は物価の中でも特に庶民の買える最大の価格のものであり、不動産価格の上昇は物価の高騰を招くことになります。

物価が高騰し始めると、それを止める手立てがないというのが今までの経済学の常識です。

しかし、今回はその物価の高騰を止めるためには金融緩和を止めるというパウエルFRB議長の新たな経済理論が登場しています。

つまり金は一度急落しなくてはいけませんが、それがドル高によって起こるのか、金融緩和の縮小に伴い下落するのかは現時点ではわかりません。

この記事のまとめ

今回の記事では、FRBが金融緩和の量を増やしているのは、コロナワクチンの接種で景気が回復するというのは誤解であることを表している。

このまま緩和を続ければ、ドルを含めたおカネの価値は今後ますます下がっていき、まず手垢のついていない不動産が上昇をし始め、それに金やビットコインが続く。

現在のテクニカル分析では金やビットコインは買えるような代物ではなく、今後大きく価格が落ちてから上昇することが見込まれる。

そのタイミングを逃してはならない!

こういう内容の記事でした。