ドル高・金利高・GDP安!三大下落要因が金相場を襲う!?

今回は、金の価格構成要因【1】ドル、【2】金利、【3】GDP(国内総生産)がすべて金にとって下方向に行くという条件が出揃ったのでお知らせします。

5月は株を売って寝る!?

2021年のGWは4月29日の昭和の日から5月5日のこどもの日まで

相場歴が長い人は、5月の連休明けに決まってマーケットが急落することに慣れているものです。

「5月は株を売って寝る」という格言さえあります。

この理由は「根拠なき急落」、英語ではアノマリーとして知られていますが、実際には根拠がないわけではありません。

一番の要因は金利の変動であり、連休前に従業員に休暇を出しても経営者には土地代や設備維持費等の費用はかかります。

しかし、連休で稼ぎがなくなるわけで、その資金繰りのために融資をお願いするので連休前に金利が急騰、そして連休が終了してから金利が急落するというパターンです。

金利の上昇は金や株にとってマイナスの要因ですから、マーケットが急落するのです。

その後、経済活動が日常に戻れば資金需要がなくなり金利が低下するので、急速にマーケットは戻ります。

今年のGW明けの市場はどうなる?

2021年4月下旬、緊急事態宣言も重なり人気もまばらな都内のとある商店街

今年の場合、緊急事態宣言もあるので、解除も重なるとどうなるのでしょうか?

連休や正月、お盆が明けた後は、マーケットは金利が上昇したままなので急落する場合が多く、金利の低下に伴い、マーケットは急速に回復するケースが多いのです。

今回もそうなる可能性が高いでしょう。

ただし、金利は低下しません。

その点も含め、金価格を構成する3つの要因を考察してみましょう。

今後のドル相場の展開

ドル相場は今年はドル高で決まり

4月の末まで売られていたドルが、急騰してゴールデンウィーク(GW)に入りました。

このドルが連休明けになれば再び急落の可能性はありますが、短期間でしょう。

日本は自国民で借金を集めることができますが、アメリカは90%以上、外国人から借金しています。

去年1年間、アメリカはドル安によって借金をかき集めました。

そのほかの日本円などが円高になったのは、このせいです。

円高だと日本経済の回復はヨロヨロしますが、世界の大国アメリカが潰えてしまうと日本も成り立たないので協力したわけです。

今年のアメリカは集めた借金の返済、つまり危ないアメリカにお金を貸した投資家からすればそれだけのリスクを冒したのですから、相応のリターンがなければ二度とアメリカにお金を貸しません。

ゆえに米財務省とFRB(連邦準備制度理事会)は、ドル高かつ金利を高にしなければならないのです。

また、日本を含めた同盟国から見ても、本当ならコロナ禍で円安にしたいところを我慢してアメリカに協力したのだから、今年は円安でなければ納得ができません。

国がボロボロになったときに通貨を安くして輸出を新興し、そして外資の導入、つまり投資を促進するのが常道です。

ゆえに今年は自動的にドル高になります。

金利とGDPの考察

2021年2月、アメリカ市民のもとに届いたコロナ支援金の案内

昨年の4〜5月、日本や欧米の先進国は軒並みロックダウンでした。

生活必需品以外さえほとんど売れなかったのですから、今年は当然その反動で景気がよくなり、経済統計の数字が過去最高になるのが自明です。

結果として需給はタイトになり、資金も商品などの小売なども物価上昇となります。

GDPも、昨年の4〜6月のアメリカは30%減だったのですから、今年はよくなって当然ですが、一般の人に15万円配るという大規模な経済対策によって需要の先取りをしてしまいました。

ゆえに4月がピークであとは先細りしていくでしょう。

物価の上昇は金利を上昇させる要因であり、15万円の給付によって商品需給がタイトになってもいるので下がりません。

ましてや下がり続ければ、投資家は二度とアメリカの国債を購入しなくなります。

借金なしにはアメリカは運営できないので、投資家の信用のためにも金利を上げるほかないのです。

金および白金とパラジウム、銅の価格予測

上昇の見込みがあるのは銅くらいなもの

上記の3要因の成り行きを整理すると、

【1】ドルの価値の上昇は、金にとってネガティブ
【2】金利の上昇は、金にとってネガティブ
【3】GDPの下落も、金にとってネガティブ

とトリプル安の状況です。

また、商品ごとの需給も価格の構成要因である白金(プラチナ)とパラジウムは、それほど需要が強くないのでネガティブ。

ただし、銅は電気自動車(EV)の激増によって需給はタイトになります。

この記事のまとめ

今回の記事では、ドル、金利、GDPのいずれもが今後、金相場にとってネガティブな方向に進むであろうことを確認。

また、EVの増加から需給がタイトになる銅以外、白金やパラジウムもネガティブになることが見通せる。

まさにこの5月は「株を売って寝る」同様に「金を売って寝る」になりそうな状況!

こういう内容の記事でした。