金価格を動かす予定が盛りだくさんの2020年7月27日の週!

2020年7月27日から始まる週は金価格の変動に関する材料が盛りだくさんです。

金価格の変動材料は

  • 【1】金利
  • 【2】ドル
  • 【3】GDP

このどれもに重要な発表があり、大きくマーケットが動く可能性があります。

今回はその考察です。

ドルの動向

新型コロナ対策で今後もドルの供給が増えることが既成事実となっている

7月27日にアメリカのムニューシン財務長官が、7月末に期限の切れる週600ドルの給付金に対する延長政策を発表しました。

その骨子は事前に漏れ伝えられ、新型コロナ前のお給料の70%を支給することを謳っています。

70%ですよ!

これに対して民主党は、週700ドルにして12月末まで延長するよう主張しています。

この発表に対して、市場は金に対して買いで反応しました。

理由は、これまで新型コロナ対策として国家予算を使い果たしており、借金で賄うほかないからです。

それはアメリカが発行する国債をFRB(連邦準備制度理事会)が買い取ることによって、そのおカネを調達するという方法です。

これは結果として金融緩和であり、金融緩和はドルの需給を緩くし、結果としてドル安を助長します。

ドル安は金の価格を押し上げる効果があることから、日本時間の寄り付きから金が買われていることになります。

これが2020年7月27日と7月28日の国内公表金買取価格、最高値更新の原因です。

金価格最高値はヘリコプターマネー発表が要因。

コロナ給付金支給のゆくえ

8月以降の新型コロナ対策を発表したムニューシン米財務長官

この法案のゆくえは、議会上院を握っている共和党の案が成立することになるでしょう。

しかし、民主党の主張もある程度は認められるでしょうから、どうなるかは不透明であり、それにトランプ大統領が署名するかも未定です。

ただ、両党ともこの法案を成立させなければ選挙戦を戦えないのも事実であり、どういう形であれ給付金は支給されることになるでしょう。

この期限は日本時間の8月1日と想定されており、その後、その事実をもってFRBが給付金を支給するための原資として緩和を開始することになります。

勘違いしてはいけないのは、7月27日の金高は、給付金の支給を想定して買っている点です。

つまり、事実ではなく空想で買っています。

本当の投資家は事実を見て買うので、本格的な上昇ではないということです。

アメリカのGDPの動向

メリカの第2四半期(4-6月)GDPは新型コロナの影響で大きく落ち込むことが予想されている

アメリカの第2四半期(4-6月)GDPの1次速報が7月30日に発表されます。

コンセンサスは35%のマイナスです。

おそらく35%のマイナスよりもよい数字が出ると想像していますが、この通りになると株価は急落することになります。

いつもの指標のように予想よりいい数字だからと言って、買われることも一時的にはあるでしょうが、最終的には下落という形をとるでしょう。

アメリカの金利動向

金利が動く要因は、

【1】物価動向
【2】アメリカ財政状況
【3】FRBの金利誘導目標

になります。

このうち【3】のFRBの誘導目標金利は、来年までゼロ金利を維持すると公言しているので変更はありません。

問題は【1】と【2】で、まず【2】のアメリカ政府の財政赤字は、今回の新型コロナ初動で15%ほどの財政拡大を行いました。

そして、8月1日以降の給付金によってさらに10%ほどの財政悪化状況が続くことになります。

【1】の物価動向に関しては、これだけの給付金、つまり週600ドルとすれば月2400ドル、日本円にして月約25万円の支給があるのですから売上は落ちません。

しかも大半のアメリカ人は働くよりも給付金をもらっていたほうがおカネは入ってくるので、モノは売れに売れまくるというような状況です。

つまり、今の物価は安泰ですが、物価というものは3ヵ月遅れ。

つまり9月くらいには上昇し始めるのが通常です。

ですから、今落ち着いていても安心はできません。

3つの金価格の変動材料を計算すると

計算式に表してみれば明確にわかる

現状の事実では緩和は間違いなく行われる、すなわち財政は10%ほど悪化する反面、金利はFRBが据え置くのでゼロのままです。

そうなると、緩和が行われる分だけ財政は悪化します。

そして、ドルはこの数字の価値だと10%落ちることになります。

しかし、金の価格変動の【3】GDPは30日にはコンセンサスで35%落ちることになり、とすれば【1】+【2】+【3】を計算すればよいのです。

ドル安(-10)+金利(0)+GDP(-35)

になります。

ドル安は金価格の上昇の材料でGDPのマイナスは金の下げ材料、ゆえに差っ引きでマイナス25%金の価格が下落になるのです。

例として。

  1. 2020/07/28の18金リファスタ買取価格
    1. 税込5,394円
  2. 25%下落の式計算
    1. 5,394円×0.75=4,045円

仮定に即した金価格シミュレーション

現時点でわかっていること、予測できることを根拠に今後の金価格を予測すると…

実際に発表される数字によって異なりますが、現時点での仮定の数字で考えていきましょう。

まず給付金の支給が決まれば、ただちにFRBが調達に入るでしょう。

しかし、それは早くても8月1日以降です。

もっと早いのは7月30日に予定されているGDPの発表で、これがマイナス35%予想になります。

週末の引け値がドルベースで1900ドルですから、その35%マイナスが予定価格となると1235ドルです。

実際に、GDPの発表される30日の引けを参考になると思います。

そして、GDPは前期比が35%のマイナスなので、3月末の数字から35%マイナスの可能性もあります。

そして、8月1日以降になれば10%ドルが下落しますので、結果として1235ドルに1.1倍したところに戻ることになるでしょう。

実際にこの通りになるかは怪しいですが、動きとしては30日のGDP発表までは上昇し、8月1日の緩和後には戻りになるのではないでしょうか。

いずれにせよ売るのは今月がお薦めです。