年末年始の金相場の予測の仕方

貴金属,相場関連

年末年始に何が起こるのか?

年の瀬も押し迫ってきています。

年齢を重ねている方にとって、一年は早いものでしょう。

まだまだ一年の移ろいは遅いものになると思われます。

今回は、年末年始の金の動きに関して解説します。

やはり年末は泥棒が多い?

昔の日本では、年末になると泥棒や犯罪が増えるのが常でした。

なぜ、年末年始に犯罪が増えるのかといえば、資金繰りに苦労する人が多いからです。

よくドラマなどで「これでは新年を迎えることができない」という台詞を耳にしますが、これは事実です。

新年を迎えるに当たり、生産をフルにしたいが資金がないのでできない、これでは従業員にお給料が払えないということが多発するのです。

これは、年末年始は昔からお休みが多く、正社員であれば、その間もお給料を支払わなくてはいけない、しかしお休みだから資金がないということになります。

そこで、きちんとした会社は銀行借り入れを起こし、資金を手当てするのです。

つまり、資金需要が格段に増えます。

ゴールデンウィークも同じで、要は連休前には資金需要が格段に増えるのです。

自分の身を守るのは自分

ただでさえ忙しい師走なのに、乾燥も重なって…

年末年始に火事が増えるのは、12月になって空気が一気に乾燥するため、火の扱いを間違えた結果、火災が増えるのです。

誰しも年始はよい一年で迎えたいという思いは一緒であり、裕福な人も、あまり裕福な人ではない人も、せめてお正月くらいということが犯罪の多発する実態になると思われます。

ですから、年末は火事や犯罪から自分の身を守らなくてはいけません。

師走といって師匠も走るくらい忙しい月ですが、身の回りも注意をしなければいけないということです。

欧米の年末年始は?

フランスのストラスブルグの街を彩るクリスマスイルミネーション

これはアメリカやヨーロッパも同じです。

欧米では、クリスマス休暇と年末年始の休暇は一緒になります。

どういう意味かといえば、クリスマスから冬期休暇に入り、年始までお休みなのです。

アメリカの金融機関などは1月2日からもう営業をスタートしていますので、アジアと北米ではかなりの温度差があることも覚えておいたほうがよいでしょう。

欧米でもお休み前に資金繰りが悪化する企業や個人が大勢いることは変わらず、今時分は、欧米人のクリスマス休暇前の資金需要が旺盛です。

日本の冬期休暇は12月29日からが一般的ですが、欧米の場合は12月23日からが一般的になります。

年末の資金需要と金利の関係

待ちゆく人が急いそと歩く師走の渋谷のスクランブル交差点

今時分、すでに欧米では資金需要が多くなされています。

資金需要がひっきりなしにあるということは、金利が上昇するということです。

金利が上昇すれば、金の価格が下がる傾向にあることは以前説明しました。

つまり、資金繰りが悪化している人を除いて、年末年始に金売却のために、弊社のような買取店には駆け込まないほうがいいということです。

金利の上昇曲面では、金を安く売らなくてはならない羽目になるケースが多くなります。

日本の場合はお役所の仕事納めが12月28日で、前日の27日までに資金需要がピークになります。

その間、円建ての金価格は軟調になる傾向があるのです。

日本と欧米の年末年始のスケジュールと金価格

2019年12月のカレンダー

今年の場合、欧米は12月23日が月曜で、暦の関係でその前の12月20日の土曜が仕事納めになるケースが多いと思われます。

また、年始は2日が仕事始めになりますが、実質のスタートは1月6日になるというかなり長いお休みです。

日本の場合も12月28日が土曜なので、実質27日が仕事納めになります。

仕事始めの1月4日も土曜になりますので、本格的なスタートは欧米同様1月6日です。

日本と欧米でかなり長い年末年始休暇になりますので、資金需要はかなり旺盛になることが想像できます。

金利が上がるということで金が軟調になるのです。

金利の上下動の要因

金利の上下動は、

①物価
②政府の赤字
③中央銀行の政策金利

と今まで説明してきましたが、この3つの要素の中にお金の需給が含まれていません。

その理由は非常に明快で、当たり前だからです。

金利を含めてすべての値段は、需給が値動きの根本であるから挙げませんでした。

加えて、資金の需給動向というのは、明らかにわかるような経済指標や統計、マーケットがないから調べようがなく、書かなかったということもあります。

ただ、企業の経営者であれば、正社員のお給料はお休みでも払わなくてはいけないものであり、その間収入がないので、その手当を行わなければいけないのです。

年末年始はゴールデンウィークなどよりも特別感がありますので、非常に旺盛になるのです。

つまり、金は軟調になります。

過去3年の金利動向

下記はアメリカ10年物国債の過去3年分のデータです。

2017年の年末は秋から上昇し、12月には2017年後半の高値を迎えています。

そして2018年は、トランプ大統領がFRBに対して「金利を下げろ、下げろ」と恫喝した結果、金利は急落しています。

その前にFRBが12月に利上げを行い株価が大暴落していることから、FRBが政策判断を間違えたことはあきらかです。

大きな流れが金利低下だったわけですから、資金需要があるのにもかかわらず、金利は下がっただけの話です。

2019年の場合は、すでに12月17日の時点でこの秋からの最高値を窺うような展開で、やはり旺盛な資金需要があると観察されます。

過去の年末年始の金価格をチェック

2017年と2019年の年末の金価格がさえない展開になっているのは、金利が上昇しているからです。

そして、年初になれば資金需要は収まりますので、金利は低下、金は上昇となるわけです。

特殊な例は2018年で、ずっと上昇しています。

去年は何度も言う通り、金利が秋から下がり続けたからそうなりました。

金利低下という大きなトレンドが資金の需給を凌駕してしまっただけの話です。

もちろん、金利が下がり続ければ、資金需要は出にくいものです。

待っていれば安くなるものを、慌てて手当しようとはしませんし、その相乗効果で余計に金利が下がり続けます。

反対の場合は安いうちに借りてしまおうという雰囲気になりますので、今年のように金利上昇のスパイラルになるわけです。

2019年から2020年の年末年始はどうなる?

2020年、日本のマーケットが始動するのは七草粥と同じく1月7日

金が金利で動くことを理解していれば、今年の動きもある程度予測できます。

日本の場合、円建て金価格は、金利が上昇する12月27日がピークです。

そこまで金利は上昇するわけですから、金は軟調な展開になります。

年明け1月2日から欧米のマーケットはやっていますが、日本のマーケットが開くのは1月7日です。

1月2日から7日までは金利が低下しますので、年末に下げた分を取り戻す形になります。

参考までに、為替は欧米とのからみはありますが、毎年年初に円高になるのは金利が下がるからです。

日本の年末の資金需要は恐ろしいくらいあり、お正月にその需要が一気になくなってしまうので、急な円高になるのは当然です。

逆に今の時期から円安になった分を年初の円高で清算するといっても過言ではないでしょう。

欧米の金利のピークは、仕事納めの12月20日になります。

20日までは軟調な展開になり、クリスマス休暇中は欧米のプレイヤーが休みで12月26日からスタートになります。

12月26日から31日まで金利は低調、1月2日もその流れが続く、本格復帰は1月6日になるのです。

年末年始の日本と欧米の金利動向を表で確認

日本と欧米の金利動向を表にしてみると、以下のようになります。

欧米           金利       日本        金利
12/20 仕事納め 
             急騰                 急騰
12/26 クリスマス明け
             下げ       12/27 仕事納め
1/2  仕事始め                           下げ
                      1/6  仕事始め

金利が日米で急騰しているのは、12月20日までです。

この間の金価格はドル建て、円建てともに軟調な展開になると予測できます。

そして、12月26日、27日の間は日本が急騰しており、アメリカなどは軟調に転換します。

この間、為替は円安に金利が上昇していますので、円安の具合と金利の具合を比較して、金価格は推移することになります。

円安が進行して日本円建て金価格が上昇するか、それ以上に金利が上昇して金価格が下がるかの綱引きです。

この辺を上手に理解すると日々の金のトレードもうまくいきます。

そして、1月6日以降は日米ともに金利は低下傾向になっているので、円建てもドル建ても上昇することがおわかりになるでしょう。

日本とアメリカの暦をよく分析すれば、年末年始の為替や株、金の動きなどは手に取るようにわかるのです。

その他の金利変動要因に要注意

北朝鮮のミサイル発射は年末に集中する傾向がある

注意してほしいのは、金利の動きは需給だけにフォーカスしたものであり、金利は物価などほかの要因でも動きます。

ほかの要因で動く場合には、上記の通りにはならないということです。

例えば、ブレグジットや北朝鮮のミサイル発射などの事件が起こることも想定しなければいけません。

北朝鮮は中国と同様、旧正月がお正月であり、欧米の年末年始など関係ありません。

ただ、政府機関はお休みなので、統計が新しく発表されることはなく、かなりイレギュラーな動きになる可能性もあります。

こういうことを自分自身でロジカルに考えていけば、年末年始も安心してお出かけができるというものです。

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