This is a column of Refasta.

欧米人は通貨の強さを見て金投資をする

ETFとは

金価格は予想通り1月に軟調になり、2月から急騰するという展開になっています。

今回は、この金価格急騰の原因をETF購入と一緒に考えていきます。

金庫に金塊を収めたところで、常に不安はつきまとう…

金の地金を投資に考えている人にとって、金塊や延べ棒を保管するのに新たに投資が必要だと考える人は多いのではないでしょうか。

実際に、金の延べ棒を自宅に保管しておくのには盗難や火災などのリスクがありますので、銀行の貸金庫や倉庫などを選択する人も多いものです。

しかし、保管料は無料ではありません。

つまり、金の現物に投資すると新たなコストを必要とすることが多いのです。

そこで編み出された商品がETFになります。

ETFは証券口座から購入でき、保管料もかからないので人気が出るのは当然です。

ETFの長所と短所

ETFは「Exchange Traded Funds」の略で「上場投資信託」と呼ばれている

証券口座は、投資する方は大抵保有していますし、また運用をプロに任せるいわゆる投資信託、ファンドの形になっていますので、あまり知識がない方でも大丈夫になります。

一方で欠点は、自宅や貸金庫、倉庫で金地金を保有するのと比較して、コストが高くつく点です。

理由は、ETF購入に対して証券会社への手数料、運用益が出た場合の成功報酬などの費用にあります。

純金積み立てなどの手数料が高いのも、小口に分けて投資するとトータルで高くつくのと一緒で、自宅や貸金庫などに保管してもコストは高いのですが、投資信託や純金積み立てほどの高さではありません。

ETFは1万円程度から購入できますので、欧米ではかなり人気です。

また、正確な統計がすぐに出ますので、金の需給を知る有用なツールになります。

金の需給の重要なもの

ここ数年、急激に金の需要が上昇しているものに中央銀行の金購入があります。

この需要が、新産金やリサイクルなどから算出される供給よりも多いので、金の価格が上昇しているのが第一の理由です。

そして二番目に、ETF購入が与える金価格への影響が鮮明になっています。

参照元:World Gold Council

2017年からの棒グラフがETF購入量、折れ線が金のドル建て価格です。

このうち、2018年末から紫の北アメリカと緑のヨーロッパでのETF購入が激増しているのがわかります。

この紫と緑が、年末から金価格を押し上げた結果だろうと予測できます。

では、なぜ欧米は金や金ETFを購入したのかを考えていきましょう。

欧米人が金を購入する理由

青線がドル実効為替レート、オレンジの線が金のドル建て価格

このグラフでは、金とドルの価格の関係性はわかりませんので以下のグラフを見てください。

これは青い線(左軸)、ドル実効為替レートを反転させたチャートです。

青い線が上に行くほど、ドルが弱くなるごとに金の価格が上昇するのがよくわかると思います。

この相関性が明確になったのは12月、つまりドルが下落し始めたときです。

ETFの購入量、紫の北アメリカの購入量が増えたのは、ドルが弱くなったときと言うことができます。

こちらは、ユーロ実効為替レートと金価格の比較です。

同じようにこのチャートを反転させると、以下のような相関関係になることがわかります。

ドル建て金価格をユーロ建て金価格

さらにドル建て金価格をユーロ建て金価格にしてみましょう。

グレーの線がユーロ建て金価格

ユーロが安くなればなるほど、金の価格が上昇しているのはおわかりでしょう。

ETFの購入量は、ヨーロッパは緑になります。

緑は10月から増えていますが、10月からユーロの青い線は下がり始めているのはおわかりになると思います。

まとめ

欧米の投資家は自国の通貨が弱くなればETFを購入して金を購入する傾向にある

金の価格決定要因は、現在は中央銀行の購入が一番目となりますが、二番目にはETF購入があります。

このETFを一般の欧米人投資家が購入する理由は、自国の通貨、上記の場合はドルとユーロが弱くなった場合です。

つまり、ドルが弱くなれば金は強くなる、そして逆も真なりと普段から言っていますが、それがデータでも証明されているのです。

さらに言えることは、欧米の投資家は自国の通貨が弱くなればETFを購入して金を購入する傾向にあるということです。

これは金の投資では非常に重要なことになりますので、念頭に置いて金投資を行ってほしいものです。

yuta5555

リファスタ・コラムの管理を担当しています。

金相場を中心に、金にまつわるさまざまなことをご紹介していきます。

関連記事

  1. ロジカルシンキングというのはどういうことか?

  2. 金とドルの相関性から金相場の今後を読む

  3. 最近の金価格動向の解説

  4. トランプ大統領の放言と金相場

  5. 金とドル、金利の関係がおかしい

  6. ワシントン協定と金

  7. インドノンバンク問題と金

  8. 2020年までとこれからの金価格予想【2】

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事

カレンダー【Month Calendar】

2019年2月
« 1月   3月 »
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
2425262728  

▼当コラム運営サイト▼

PAGE TOP