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今年金の保有を増やした国一覧

金保有量を増やした国一覧

前回は金の保有量を減らした国の分析を行い、国が疲弊し、経済活動が落ち込んでいることが共通した特徴であることを確認しました。

前回は、各国の中央銀行からの切り口でしたが、

今年金保有を減らした中央銀行一覧

今回は、金を増やした国の特徴を考えていこうと思います。

2018年に入って29か国が保有金を増やした

前回は金の保有量を減らした国の分析を行い、国が疲弊し、経済活動が落ち込んでいることが共通した特徴であることを確認しました。

今回は、増やした国の特徴を考えていこうと思います。

ロシア           +221.46
カザフスタン        +43.29
コロンビア         +7.08
キルギス          +3.56
ベラルーシ         +3.29
インド           +3.17
ヨルダン          +3.11
タジキスタン        +2.93
インドネシア        +2.49
タイ            +1.56
モンゴル          +1.49
エジプト          +0.84
セルビア          +0.74
ブルネイ          +0.29
フランス          +0.16
ギリシャ          +0.09
UAE            +0.08
南アフリカ         +0.06
スリランカ         +0.05
パキスタン         +0.05
ブルガリア         +0.04
ガーナ           +0.04
フィリピン         +0.02
カタール          +0.01
モーリシャス        +0.01
スイス           +0.01
マケドニア         +0.01
モザンビーク        +0.01
ポーランド         +0.01

上記の表の通り、今年になって中央銀行で金保有量を増やした国は29か国になります。

これらの国の特徴を考えていきましょう。

金保有量を増やした国は産油国が中心

2018年に保有金を増やした国の中心は産油国

減らした国が経済が不調である国が多いのは事実になりますので、増やした国は好調な国になるのではないかという予測は当然当たっています。

上記の国の中に不景気な国はないと思います。

しかし一方で、このカテゴリーの中で共通のものがあると言えば、それは産油国ということです。

現在、原油価格が高騰した結果、産油国の中で財政状況や景気が良い国は金を買っているということになります。

その筆頭がロシアで、外貨獲得の50%程度を原油に頼っている状態です。

反対に言えば、原油価格が下がればロシアの元気はなくなる、ということになります。

つまり原油を輸出している国が主要な金の買い手になっているのです。

金をたくさん買えるほどのお金持ちになれる可能性は、原油関連の商売をすると高くなるとも言えますね。

ただし、こういう人たちの既得権益になりますので、なかなか参入は難しいでしょう。

ですから大金持ちの称号は、「アラブの石油王」が代名詞になっているのもうなずけます。

南アフリカの保有金増とトルコの金買い戻し

金産出国として名高い南アフリカ

気になるのは南アフリカです。

南アフリカは通常1-3月に経済不況になり、4-12月にかけて景気が回復をしてくるという特性の経済です。

財政も厳しく、金を購入する余裕などなく、この買い付けは自国の政府所有の金山から産出されたものかな、と思います。

また、トルコは4-6月期に200トン以上金を売却していますが、7月に2.3トン購入していることが判明しています。

ただし、トルコの場合も東南アジア、中東、インドに対して、金の工芸品などを輸出していますので、その絡みかもしれないということも注意です。

トルコは現在、経済危機に陥っていると伝聞されますが、金を購入するほどの余裕があると判断された場合、経済はそれほど深刻ではないと考えられます。

そのほかの金購入国は、産油国でなくても経済の好調な国です。

例えばフランスは、最近まではドイツに次ぐユーロの二番手国ですが、この春から夏にかけてのドイツの凋落によって躍進してきており、相対的には好調と言えます。

スイスもユーロ経済が下降していますので、相対的に好調だと言えるでしょう。

アメリカと中国の金保有について

虎視眈々とアメリカに代わり世界最大の金保有国の座を狙う中国

アメリカは世界最大の金保有国ですが、財政赤字が膨大ですので、とてもではないですが金を購入する余裕はないでしょう。

ここでは記されていませんが、中国は10年近く国家の保有している金の量を公開していません。

その理由については、「中国の人民が持っている金も国家の保有金になるので、その量はわからない」というのが公式の説明になります。

中国は社会主義、共産主義ですから、言い換えれば、国家存亡の危機になった場合には、人民が持っている金は「国家のものだと言いますよ」という伏線にもなります。
※凄い国です。

共産国家では私有財産の保有は認められていませんので、中国では個人財産を共産党に没収されるというのはよくある話です。

また別の見方をすると、人民元国際化の裏付けを保証するために、アメリカよりも多くの金を保有しようとしているからその量を公開しないことが理由かもしれません。

ともかく金保有を減らした国の多くが経済的、財政的に厳しいかったのに対して、増やした国は概して経済、財政が好調であることは予想通りの結果でした。

そして大事なことは、国家が好調であれば、国家は準備金の保有を増やそうとしているということです。

つまり国家が儲かっていれば、今後も中央銀行の金の購入が増え、金の価格は下がりにくくなっていくだろうという予測も成り立ちます。

yuta5555

リファウンデーション・コラムの管理を担当しています。

金相場を中心に、金にまつわるさまざまなことをご紹介していきます。

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