「中嶋邦夫」は日本が世界に誇るエマイユジュエリーマイスター!
※写真はイメージです
「中嶋邦夫/Kunio Nakajima」は、国内外で注目されているエマイユ(エナメル、七宝焼)ジュエリーデザイナーです。
彼の生み出す作品は、自然に着想を得た鮮やかな色彩のエマイユのきらめきに満ちたジュエリー。
長野のアトリエを取り巻く自然の中で遊ぶ植物や昆虫をモチーフとしたエマイユジュエリーの数々は、見る人の目を惹きつけずにはおきません。
また、国内だけでなく海外にも広くその名は知れ渡り、代表作
「In The Garden」 コレクション発表後は、ロシア・モスクワやイギリス・ロンドンはじめ欧米で個展が開かれ大盛況となりました。
この欧米でのエマイユ人気の背景には、明治時代に多くのエマイユアートが海外に輸出された歴史があります。
そのため現在も欧米には熱心な日本のエマイユアートコレクターが多数存在し、美術館のアジア・日本美術のコーナーには多くの名品が展示されています。
この記事では
日本を代表するエマイユジュエリー作家「中嶋邦夫」についてご紹介 します。
古代エジプト・ローマ時代から続くエマイユ・七宝
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現在では
「エマイユ」「七宝焼」 というと
アンティークジュエリー を連想する方が多いのではないでしょうか?
クラシックなイメージの強いエマイユはその起源を古代エジプトまでさかのぼり、かつて明治時代には日本の七宝技術こそ世界最高峰のエマイユとうたわれたという、多彩な歴史に彩られています。
エマイユの魅力は作り手が自由に表現できる無限の可能性を秘めていること。
そして温度調整と釉薬によって生み出される、色鮮やかさとクリスタル質の輝きで人々を魅了してきました。
ここではエマイユアートの発展の歴史についてご紹介します。
1.古代エジプト・ローマ時代から続くエマイユ
おそらくその起源は
古代エジプト といわれているエマイユは、
ツタンカーメン の墓の副葬品にもエマイユを使用したものが見つかっています。
また古代ローマ時代の遺物にもエマイユをあしらった花瓶やジュエリーが多数出土しています。
しかしこの時代のエマイユは単純な絵柄のものが多く、さらに複雑な図案を可能とするまで技術が向上させたのは現在のイランを中心とする中近東に住む古代ペルシア人たちでした。
生み出された技法は現在もインドで「Meenakari」と呼ばれるジュエリーに多用されています。
そのほかアール・ヌーボー期に復活し、中嶋邦夫のジュエリーにも使われる「パート・ド・ヴェール」という耐熱性の高い容器の中で、練ったガラスを成型・焼成する技法もこのころ誕生しました。
2.ヨーロッパで花開いたエマイユ
エマイユ技法とは、金銀などの金属ベースにガラス質の釉薬(色付け)を盛るように塗り込み、750~950℃で焼き付けたもの。
古代から続くエマイユ技術は、その後ヨーロッパを中心にさらに洗練されていきます。
ここでは
中嶋邦夫のエマイユジュエリーに使われる技法 についてご紹介します。
■エマイユ・プリカジュール
アール・ヌーヴォー期のジュエリーに多く用いられた透明感と色彩にあふれた技法です。
金属の透かし細工、微妙な色合いを表現するため、数十回に及ぶ焼成と研磨工程を繰り返します。
スペイン「マリエラ MASRIERA」が多用する技法でもあります。
■エマイユ・バスタイユ
地金部分に繊細な彫金模様を施し、模様が浮き出るよう釉薬を載せて焼き付ける技法です。
デザインに合わせて形作られたジュエリーの空枠に様々な釉薬を載せて約800℃ の窯で焼き付けた後、表面を0.2~0.3㎜ほどの厚さに砥ぎあげ、色彩効果を高めます。最もポピュラーな技法で使い方によって様々な表現が可能で、エマイユの奥深さを秘めています。
3.日本のエマイユ(七宝)の発展
日本には高いエマイユ技術を持った職人が大勢いました。
武士や貴族の屋敷、そして寺社の室内装飾(釘隠し、燭台、家具の引手など)や、武士たちの刀剣(つば、さやなど)には、職人たちの技術の粋を凝らした七宝技術が使われてきたからです。
ヨーロッパでは「Croisonne」と呼ばれる
「有線七宝」 を中心に多彩なエマイユアートが生み出されていました。
ベースとなる金属板(胎)にわずか厚さ0.04㎜のリボン状の金属で模様の輪郭を作り、釉薬を指して焼成と研磨を繰り返す技法です。
4.世界を驚かせた日本のエマイユ
明治に入り、廃仏毀釈や廃刀令によって日本の七宝技術は衰退の危機を迎えましたが、
世界万博 への出品などで欧米の人たちの目に留まるようになりました。
また外貨獲得のため盛んに工芸品輸出が奨励されたこともあって、この明治期のエマイユアートの名品はほとんど
海外の美術館やプライベートコレクション に収まっています。
日本においては京都の
「清水三年坂美術館」「並河靖之七宝記念館」 が数少ない当時のよすがを偲ぶコレクションを有しています。
中嶋邦夫のプロフィール紹介
中嶋邦夫は、どのような経緯を経て現在のエマイユジュエリーの第一人者となったのでしょうか?
ここでは稀代のエマイユジュエリーデザイナー
中嶋邦夫のプロフィール についてご紹介します。
1.歴史ある老舗飾職店「中嶋」の三代目として生まれる
江戸時代の人々の身を飾った、金属や玉を使ったかんざしやその他装身具を制作する職人を「飾職」と呼んでいました。
中嶋邦夫は
東京神楽坂の老舗「中嶋」の3代目 として1955年に誕生しました。
生を享けたときからジュエリーの世界にいたといえます。
2.天才ジュエリー作家「田宮千穂」に師事
1977年に上智大学経済学部経営学科を卒業した翌年に、1987年に惜しまれながら47歳で早世した日本のジュエリー界の草分けとなった
「田宮千穂」に師事 する道を選びました。
田宮千穂はアールヌーボースタイルのデザイン、妥協を許さない石選びに定評のあるジュエリーデザイナーでした。
氏は田宮千穂の運営する「千穂ジュウリーデザインスタジオ」入社後は、その後
製作室長 を任されるほどに信頼を寄せられる存在となりました。
3.ジュエリーデザイナーとして独立
いよいよ1985年には
「ニックス・ファクトリー」 を立ち上げます。
ジュエリーデザイナーとしてまた一経営者として独立を果たしました。
1998年に
長野県下伊那にアトリエを開設 以来、ジュエリー製作は長野、販売その他は東京目白で行うという経営スタイルのようです。
4.名作「In The Garden」コレクション発表
1996年に代名詞となった
名作コレクション「In The Garden」 エマイユジュエリーコレクションが発表されます。
2001年以降からはヨーロッパでのコレクション販売を開始、
イギリス・ロンドンやベルギー・ブリュッセルでは個展が開催 されました。
そして国外で行われた最大規模のコレクション展示会が、ロシア・モスクワにある
ロシア装飾民族工芸博物館 で毎年行われている「日本文化祭」で開催されました。
80点を超えるジュエリーが出品されて大きな反響を呼びました。
現在も氏はジュエリー製作を継続しており、人気コレクションの新作は即完売といわれるほどの人気を博しています。
中嶋邦夫の「In The Garden」コレクションの魅力
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数万円クラスの手頃なものから、プレシャスストーンを組み合わせた数百万円台のハイジュエリーまで幅広く展開している中嶋邦夫コレクション。
身の丈にあわせて中嶋邦夫アートを楽しむことができます。
ここでは氏の代名詞となっている
「In The Garden」コレクションについてご紹介 します。
1.素直に美しいと感じられる美を追求
「In The Garden」コレクションの一番の魅力は、
誰が見ても美しいと感じられる 、普遍的な美の追求という製作スタイルがいかんなく発揮されていることです。
宝石やエマイユを絵の具 に見立て、絵を描くように
繊細で優美なジュエリー を創り出すこと。
それが「In The Garden」コレクションが目指すところなのです。
2.親しみあるモチーフが多数登場
日常目にする自然の産物がたくさん登場する楽しさも「In The Garden」コレクションの魅力です。
蝶やトカゲ などの小さな生き物、
花やクローバーの葉 などの草花、
ドングリ などの木の実、を繊細で優美な曲線で宝石やエマイユで表現しています。
3.洗練されたアールヌーボ様式と日本の自然主義
ヨーロッパのエマイユ伝統技法、日本古来の有線七宝技法、
和と洋の融合 も「In The Garden」コレクションの
見どころ です。
田宮千穂から受け継いだ
アールヌーボー様式 、生家の家業の影響もあったであろう
日本の自然主義 、様々な要素が相まって見る人の目を奪う芸術作品に仕上がっています。
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中嶋邦夫のジュエリーを手に入れられる場所
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中嶋邦夫のジュエリーを購入するには、「(有)ニックス・ファクトリー」に直接問い合わせる、もしくは常時販売している宝飾店で購入する方法があります。
確実に購入したいという場合には公式ホームページから「(有)ニックス・ファクトリー」に問い合わせてみるとよいでしょう。
■ 公式サイト:http://www.nicks-factory.co.jp/
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エマイユ七宝ジュエリーの魅力を再発見させてくれる中嶋邦夫
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古代より人々を魅了してきたエマイユジュエリー。
日本に居ながらにして世界最高峰のエマイユアートの粋を鑑賞できることはとても幸運なこと。
1955年生まれの中嶋氏は60代半ばを迎えられました。
最盛期ほどの創作スピードは見込める可能性は低く、これから
ますます希少 となる可能性大。
しかも根強いコレクターが多数とあって人気シリーズは争奪戦です。
中嶋邦夫作品は、出会った時が手に入れる
最後のチャンス になるかもしれません。