トランプ次期大統領の就任後の政策について、金価格構成要因への影響を踏まえて解説します。
この記事の要約
今回の記事では、巷でウワサされているトランプ政権の政策について検証した上で金価格の構成要因への影響について考える。
- トランプ新大統領の発言と本心には違いはあるのか?
- トランプ発言の目的は?
- トランプ政権は、まずはどんな政策を打ち出してくる?
では、見ていきましょう。
トランプ次期大統領の本心は?
トランプさんは現職の大統領ではなく、今はまだ次期大統領の立場です。
メキシコ、カナダ、中国に対して悪口を言い続け、最近ではグリーンランドやパナマに対しても言っています。
ここでアメリカの主な輸入相手国を見てください。
https://comtrade.tradingeconomics.com/comtrade/share?r=usa&c=0000&v=treemapmarkets&t=1&title=
参照元:ComTrade
メキシコ、中国、カナダの順になっており、裏を返せばアメリカはこれらの国に依存していることにもなります。
つまり関税をかければ、安い製品が入って来なくなりインフレが加速、減税すれば財政赤字が増えて金利が上昇します。
ドルは優位になりますが、アメリカは早かれ遅かれ、どうしようもない不景気になるとことは火を見るより明らかです。
トランプ次期大統領の根本理念

トランプ次期大統領は公約のとおりアメリカ第一主義者です。
相手がアメリカから得ている以上の利益を、メキシコや中国から吸い取ろうとしているのです。
大統領になれば現実路線に戻る可能性が高いのに、「金利もドルもまだ高い」と金融関係者は言っています。
金やビットコインはアメリカのものではありません。
むしろ、トランプ大統領は現実的にはもっとドルの価値が上がってほしいと思っているはずです。
バカバカしいアピールに乗せられるな!

まだ始まってもいないトランプ政権のうわ言を、まるで真実のように流布することで人々を煽り、ドルや金利は高値にいってしましました。
トランプ次期大統領からすれば、バイデン政権時に株価が安ければ安いほど、後に高くなれば自分の実績としてアピールしやすいのです。
むしろ今の高い株価や雇用は、邪魔なだけです。
こう仮定すれば、ここから3ヵ月の間に雇用や株価を落とす方向に持っていく、と考えるのが自然でしょう。
トランプ次期大統領のバカバカしいアピールに乗ってはいけません。
この記事のまとめ
以上、まずアメリカは中国やメキシコ、カナダといった主要貿易国に利益を吸い取られているのではなく、依存の関係にある。
それらの国を排除することでアメリカが強くなると考えるのは、虚構の世界でしかありません。
トランプ大統領の発言は、単なる人気取りの関税アピールに過ぎない。
その妄言に乗せられて、ドルは買いで金利はもっと上がる、と考えるのは浅はかと言えるでしょう。
という内容の記事でした。