ISM製造業景況感指数、非製造業指数は、マーケットに取り組んだ方なら重要な指標として認知している方は多いでしょう。
今回は、7月のISM製造業指数が8月2日に発表されたことに関連して、解説していきます。
ISM製造業景況感指数とは?

ISM製造業景況感指数とは、平均を50として、そこからの上下によって景気の動向を探る指数です。
代表的なものが購買担当者指数、PMIといい、これが有名になったきっかけは、マークイット社という情報プロバイダーが発表するPMIを追っていれば、南欧債務危機を予見できたからになります。
欧州で有名なのはマークイット社が発表する指数になりますが、アメリカではISM社が発表するPMI指数になります。
つまり南欧債務危機をPMIで見抜けたのだから、アメリカの株価や景況感の悪化もISM指数で見抜けるというのが重要な指標という根拠になるのです。
ISM製造業指数とNYダウの関係
直近のISM製造業指数と株価の関係は以下のようになります。
青がISM製造業指数、黒点線がNYダウです。

新型コロナショックの発生は2020年2月ですが、重要なのはその前の期間です。
2019年7月から景況感は50を下回っていたのですから当然、株価は下げなくてはいけないのが反対に上昇していきました。
つまり株価は景気を無視して上昇したのに対し、PMI、ISM指数は下がっていたのです。
こういう状態をバブルといいます。
実態の景気は悪いのに株価は上昇した、だから新型コロナの感染蔓延という悪材料によってバブルが崩壊したということになります。
現況のISM製造業指数と株価の関係は?

では、現在の状況を見てみましょう。
ISM製造業指数は2021年3月にピークを取りました。
そこまでは、株価が上昇するのは整合性のあることです。
ところがその後、ISM指数が60台で横ばいとなっても株価は上昇しています。
そして、8月2日に発表となったISM指数は横ばいから59.5と明らかに沈み込みました。
ところが、株価はそれほど下がっていない状態です。
そもそも横ばいであっても株価が若干の上昇であることは明らかにおかしいかったと言えます。
これをバブルと言わずしてなんというでしょう。
つまり、バイデン大統領やそのほかの閣僚がいくらアメリカの経済が正常化に向かって進行していると騒いだとしても、数字は正常化が拡大していないと示しているのです。
そのうち、バイデン大統領はウソつきという評価になっていくでしょうし、このままの状態でアメリカ経済がまともになっていくというのは、誰もが疑問を持つところでしょう。
ここに新型コロナの蔓延というような2020年の2月と同じような状況になれば、一気に株価は沈み込むものと考えられます。
ドル価格の動きにも注目!
金の価格のみならず、株価をも左右するドルの価格も見てみましょう。
下記はドルインデックスになり、一番左の「Jan」は2020年1月の意味です。

コロナショックが起こる2020年2月の前に、ドルが上昇していたことがわかります。
そして、コロナショックが起こる直前にドルのピークが起き、その後、急落してから皆が株を現金に換えたのでドルが高値を迎えました。
以降は、パウエルFRB(連邦準備制度理事会)議長が無制限緩和や金利をゼロに設定したので、ずっとドルが下がり続けたのです。
2021年年初に底を打ち、6月に二番底になりました。
その後はドルが上昇していき、最近では押し目を形成していますが、3月の高値近辺までドルが上昇すると、株価の崩壊が見えてきている段階にあります。
金相場の動き
金が過去最高値を記録したのは2020年8月でした。
この背景は2020年8月4日に長期金利が過去最低を記録したことにあります。
マーケットは主に前年比か前月比、前期比で比較されて構成されており、去年の8月4日に最安値の金利をつけたということは、今年の金利は今後上昇していくことになるのです。
だいぶ前になりますが、金の1年間の価格予測を出しました。
https://kinkaimasu.jp/lounge/2021/01/29/2021_gold_price_forecast_this_years_gold_market_is_a_complex_mystery/
これは、前年の金の価格を参考に算出したものです。
つまり2020年8月4日に最高値を出した金は、8月5日以降に急落を始めるということをたどる可能性があるということです。
この記事のまとめ
今回の記事では、株価は実態経済が下がっているのに上昇するバブル状態。
その際にドルも上昇すると株価や金は崩壊しやすくなる。
現在は、ドルの上昇が幾分足りない状況で、金の崩落はこのドル次第。
こういうの内容の記事でした。
なお金の日足、週足のテクニカルも時間の問題となっているので、ご自身でご確認を!















