8月に入って急騰した金が8月の末から9月の頭にかけて売られました。一体何が起こったのでしょう?
この記事の要約
今回の記事では、8月末から9月頭にかけてマーケットで起こった金売りが適正なのかについて検証。
- 金の急騰は適正だったのか?
- 「マーケットは常に正しい」は本当か?
- 今後の金相場の展開は?
では、始めましょう。
あまりにも急騰しすぎた金相場
金をはじめとする価格の推移は、前年比で見るのが基本です。
では、青線でドル建て金価格、赤線でその前年比を表したチャートをご覧ください。

金相場は今年1月末に史上最高値をつけて現在は調整しています。
赤線の前年比はその前までは30〜45%で推移し、45〜60%のレンジに切り上げ、最終的には100%弱のピークまで行きました。
その後は50%近傍まで調整し、底値固めを20%程度を安値に固め、十分の底練りが終了後に急騰という流れになっています。
金の価格は上昇するときも下降するときも、レンジを徐々に切り上げるか切り下げるかでトレンドを形成してきたことがわかるでしょう。
しかし、今回はこうした流れを無視して底値20%から40%弱まで急騰しました。
ゆえに大きな調整が入ったと考えるべきです。
9月1日の引け時点で22.45%で、20%近傍で底値固めをしているとすれば今回の場合は20%以下にならないでしょう。
セオリーに反した金の急落
次に青線でドルの前年比(右軸を反転)、オレンジの線で金価格の前年比(左軸)を表したチャートをご覧ください。

青線のドルの前年比を反転させたのは、ドル安になれば金は高くなり、ドル高になれば安くなるという基本の関係性を見やすくするためです。
青線で表したドルの前年比の右端が上方向に向いている、つまりドル安になっているのに、金の価格は直滑降のようにダダ下がりになっていることがうかがえます。
ここから言えることは、金の価格がドルに対して過剰に下がりすぎたということです。
マーケットは常に正しい?

「マーケットは常に正しい」と言う人が一定数います。
しかし、それは大きな間違いと言えます。
なぜなら、マーケットの価格が間違っているから投資家が売りすぎたり買い過ぎたりするわけで、さらにはそれを訂正しているということです。
近年で言えば、5500ドルはやはり買い過ぎだから売られたのであり、4000ドル割れは安すぎたから買われたのです。
今回の4500ドル割れも売りすぎでした。
ゆえにこの近辺を固めてから上昇というかたちになっていくでしょう。
この記事のまとめ
以上、そもそも前年比のレンジを無視したような8月の金急騰だったところに、9月の頭にかけてドルがそれほど高くなっていないのに金価格が急速に下がりました。
つまり、共にマーケットの間違いが生んだ急騰と急落と言えます。
今のマーケットは値動きが緩慢なので、こういうマーケットが間違えて値付けしたところを丹念に拾うことが肝要になると言えるでしょう。
という内容の記事でした。


















