専用の保管ケースで個別に保管
貴金属アクセサリーは、互いにぶつかり合ったりこすれたりすると傷ついてしまう恐れがあります。必ず1つ1つ個別に保管してください。専用ケースを使えばクッション性があり、仕切りで区切られているので保管しやすいです。
ケースを持っていない方や場所を取るのがいやという方は、ジッパー付きビニール袋でも大丈夫です。シルバーは空気に触れると黒ずみやすいので、ビニール袋で保管する際はティッシュやクロスで包んで袋に入れることをおすすめします。
また、いくらしっかり保管しているからと言っても、しまいっぱなしは避けてください。定期的に取り出して状態をチェックしたり、メンテナンスしたりしましょう。
アイテム別の保管方法
・ネックレス
絡まってしまうとほどくのが大変ですし、強く引っ張ったりすると切れてしまう危険性があるので、止め具を止めた状態でまっすぐ伸ばして保管するのが望ましいです。デイリー使いするものなら、汚れを拭いたあと、吊るして収納する方法もあります。
出番が少ないものは、ジッパー付きビニール袋に入れて保管しましょう。このときそのまま放り込んでしまうと中でからまってしまいます。
トップ部分を袋に入れたらチェーンをジッパーの両端に通し、止め具は止めておきます。袋にチェーンを巻きつけたら、別の袋に入れて保管するとからまるのを防げます。
・リング
専用のケースに入れてもいいですし、ジュエリーケースのスリットに保管してもOK。ただし、スリットに入れる場合は、リング同士がぶつからないように注意してください。高さにも注意が必要で、フタを閉めるときにリングにぶつからないかもチェックしましょう。
・ピアス・イヤリング
お互いにぶつかるとキズになってしまったり、フープタイルは変形してしまうことがあるので、セットでも1つ1つ離して保管しましょう。購入したときの専用ケースやジッパー付き袋でもいいですが、よく使うものならパンチングボードやプラバンを利用してオリジナルのピアススタンドを作ってディスプレイするのもありです。
・ブレスレット・アンクレット
チェーンタイプはネックレスと同様、止め具を止めて伸ばした状態で保管します。バングルタイプは変形すると使えなくなってしまうので、ジュエリーボックスに収納する場合は、スペースの余裕がある場所に入れましょう。
外出先での保管
職場や旅行先など、外出先でアクセサリーを外さなければならないときは、持ち運びやすい小ぶりのジュエリーケースやポーチに入れましょう。衝撃を受けないように硬いケースがおすすめです。メガネケースやイヤホンケースでも代用できます。
ケースに入れる際は、アクセサリー同士がぶつからないように、小分けにするジッパー付きビニール袋と拭き取り用のクロスは必ず一緒に持ち歩きましょう。
盗難や紛失に備える
高価な貴金属を保管しておくには、盗難や紛失に対しても注意が必要です。金庫に保管するつもりなら、防盗金庫や耐工具金庫を選んでください。また、貴金属アイテムには保険をかけることも検討してください。
保管前のお手入れの仕方

身に着けたアクセサリーを外してそのまま収納するのはNGです。知らず知らずのうちに皮脂や汗がついているので、外したらすぐに柔らかい布で汚れを拭き取りましょう。汚れが気になるときは、中性洗剤をぬるま湯で薄めてその中にアクセサリーを5分ほど浸したら、水で流して柔らかい布で水分を拭き取ります。それでも落ちない汚れはブラシで軽くこすりましょう。
ただし、純度の高い金やプラチナは柔らかいため、強くこするとキズになるのでブラシは使わない方がいいでしょう。
変色してしまったときの対処法
・シルバー
シルバーは空気中の硫黄に反応して黒ずんでしまいがちです。その場合は、シルバー専用の磨きクロスで磨くか、アクセサリーを水で濡らしてから重曹や歯磨き粉をまんべんなく塗り、指やブラシでこすって磨き、水で流してやわらかい布で拭き取るとよいでしょう。
シルバー専用クリーナーを利用する方法もあります。液体のシルバークリーナーの中にシルバーアクセサリーをピンセットで挟んで入れ、数秒後に取り出して水で流し、柔らかい布で水分を拭き取って乾燥させてからしまいます。
・プラチナ・金
シルバーに比べて変色しにくいとはいえ、純プラチナ・純金以外の18金やプラチナ900などは変色します。中性洗剤をぬるま湯で薄めて洗ったり、プラチナには専用のクリーナーを使ったりしましょう。ただし金やプラチナはやわらかいので、ごしごしこするのはNGです。
なお、金の中でもホワイトゴールドはロジウムメッキが施されています。コーティングが取れないようにケアにも注意が必要です。定期的にコーティングしなおす必要もあります。
まとめ
いかがでしたか。金・銀・プラチナアクセサリーの基本的な保管方法とお手入れの仕方をご紹介しました。貴金属は、そこまで取り扱いに気を付ける必要がない、扱いやすいアイテムです。日々のケアと適切な保管で、美しい輝きをキープしましょう。
金・プラチナ・銀を使用したアクセサリーが、使おうと思ったらなんとなくくすんで見えたり、黒ずんでしまっていたということはありませんか。貴金属の輝きを長く維持するためには、適切に保管とケアが必要です。そこで今回は、貴金属のアクセサリーを保管する際に気を付けるべきことやケアの仕方をご紹介します。