知らないと危ない!あなたの大切な宝石が割れないために。
アクセサリーに付いている宝石の固さに付いてご存知でしょうか?固いと思っているダイヤモンドも気付かぬうちに欠けたり割れたりしない為、様々な宝石の耐久性をモース硬度とじん性(靭性)についてココではご紹介します。宝石の耐久性を知る事のメリット
あなたが大切にしている、あるいは、これから購入を考えているジュエリーにセッティングされた美しい宝石。その石の「耐久性」について考えたことはありますか?
ジュエリーや宝石を選ぶときにあなたが一番に注目する点は、見た目の美しさではないでしょうか。しかし、それだけではなく耐久性にも注目してほしいのです。
では、宝石の耐久性について知っておくと、どんなメリットがあるのでしょうか。
その宝石の耐久性を知っておくことによって、未然にその宝石が割れてしまわないように注意して取り扱うことができます。
耐久性について知らないが故に丈夫な宝石だと思ってアグレッシブな使い方をして、割れてしまった。こんなことになってしまっては大変です。ですから、そうならないために宝石の持つ2種類の耐久性について解説していきますので、ぜひ覚えてくださいね。
モース硬度とじん性(靭性)について
ダイヤモンドが自然界の宝石の中で一番硬い!
これは皆さんご存知なのではないでしょうか。
しかしながら、ダイヤモンドはハンマーで叩いたり、硬い地面に落とすことで簡単に割れてしまいます。つまり、衝撃に対してはそれほど強くないのです。
ご存知でしょうか?ダイヤモンドが宝石の中で最強を誇っているのは、「モース硬度」と呼ばれる、引っかき傷に対する強さのことです。つまり、ダイヤモンドは引っかき傷への耐久性が宝石界最強ということです。
モース硬度とは
モース硬度とは、ドイツのフリードリッヒ・モースと呼ばれる鉱物学者が考案した、主に鉱物に対しての「引っかき傷についての傷のつきにくさ」と言う1~10の整数値を使用した尺度であり、叩くと壊れると言う頑丈さに対しての尺度ではありません。
また絶対的な硬さの数値を表すものではない為、例えば同じ値を出していても必ずしも同じ硬さではありません。あくまで傷が付く付かないと言った物を相対的に数値化したモノのみとなります。
モース硬度は硬度1~10まで。
(モース硬度1)が一番柔らかく、(モース硬度10)が一番硬い事を表します。
モース硬度7.5のように、0.5単位まで表記されます。
例えばモース硬度7の翡翠(ヒスイ)と、モース硬度最強の10であるダイヤモンドをこすり合わせると、ダイヤモンドには一切傷がつかず、翡翠(ヒスイ)には傷がつきます。
身近な物の目安として、人間の爪はモース硬度2.5程。宝石で言うと象牙や琥珀と一緒です。実は金もココに部類される程柔らかいのです。ですので宝飾品にする場合に割金を使用し硬さを出すのです。
10円玉が3.5程。宝石では珊瑚やパールなどの有機質宝石がこの位の値です。
ガラスは5で、宝石ではオパールやターコイズなど。
※オパールのみ6.5程の物もございます。
鋼のヤスリなどは8程で、エメラルドなどと一緒になります。
ダイヤに次いで傷に強いのは以外にもルビーやサファイアなどのコランダム類。
とは言えあくまで「引っかき傷」ですので、上記宝石何れも欠けたり割れたりはございます。
じん性(靭性)とは
じん性とは、モース硬度では表面の傷を表す事に対し、物質の亀裂や脆性破壊に対する強度を表します。(※しかしながら、コレだけだと本来は鉱物等の壊れやすさ・脆さは本来表す事が出来ない為、ココではあくまで宝石に対して言及致します。)
この翡翠(ヒスイ)とダイヤモンド、衝撃に対する強さであるじん性に関しては順序が逆転してしまいます。
翡翠(ヒスイ)のじん性は8、ダイヤモンドのじん性は7.5ですので、翡翠(ヒスイ)のほうがじん性においては耐久性に優れるのです。
このようなことを知ることであなたの日常の中でどのように宝石を扱ったらいいかが分かります。
例えばダイヤモンドですと、摺り傷に関する心配はまずありません。
しかし、靭性(じん性)の面では最も優れているわけではありませんので、工具を扱う日曜大工(DIY)のような場面では、外すようにする。といったように、衝撃に関することに対しては気を使うようにすると、あなたの大切なダイヤモンドをいつまでも美しく保つことができます。
宝石を購入前に硬度を知る大切さ
ダイヤモンドと翡翠(ヒスイ)をピックアップして説明をしてきましたが、代表的な宝石のモース硬度と、靭性をモース硬度の高い順にまとめて見ました。(※じん性については資料が少ないのも有り、一部となっております。)
日常生活では、じん性よりは小さな傷などを気にされた方が良いと判断しモース硬度の高い順に記載しております。
| 1 | カーボナード(ダイヤの結晶が固まった工業用ダイヤ) [モース硬度10 靭性10] |
| 2 | ダイヤモンド [モース硬度10 靭性7.5] |
| 3 | サファイア・ルビー [モース硬度9 靭性8] |
| 4 | トパーズ [モース硬度8 靭性5] |
| 5 | エメラルド [モース硬度7.5靭性5.5] |
| 6 | 水晶 [モース硬度7 靭性7.5] |
| 7 | 翡翠(ヒスイ)(翡翠)[モース硬度6.5~8 靭性8] |
| 8 | ペリドット [モース硬度6.5~7 靭性6] |
| 9 | ムーンストーン [モース硬度6~6.5 靭性5] |
| 10 | オパール [モース硬度5~6] |
| 11 | 珊瑚・真珠 [モース硬度3.5] |
しかしながらモース硬度が低いからと言って脆いと言うとそうでもなく、今回紹介した翡翠は硬度は低くてもじん性が高い為非常に丈夫な宝石でもあります。
逆に言えばダイヤは硬度は高くてもじん性が低い為、また規則的な分子の配列により些細な衝撃で割れる危険性もございます。
宝石やジュエリーを購入するときは、モース硬度や靭性(じん性)について調べてみても面白いかもしれません。
またそうする事により、より宝石を大切に扱って愛着が湧くものでは無いでしょうか。

















