リヤドロのブランドヒストリー
リヤドロの創業者

リヤドロはバレンシア生まれの三兄弟「フアン、ホセ、ビセンテ」によって1953年に創業されました。
3人はそろって美術学校で彫刻や絵画、そして陶芸を学びました。そして試作したランプに使う花飾りが好評だったことに気をよくして、実家の敷地内に陶窯をかまえました。これがリヤドロの始まりです。
ちなみにリヤドロというブランド名の由来は、ルーブル美術館所蔵のギリシャ彫刻の傑作「サモトラケのニケ」にあるのだそう。
スタート時のリヤドロさん兄弟は農家出身の無名の職人でしたから、周囲に自分たちの目指す方向をアピールすべく古典芸術作品に託したのでしょう。
リヤドロのブランドスタートから現在まで
最初は売り上げを考慮したのでしょう、花瓶などの実用的なアイテムが多かったようです。
しかし元々、芸術家を目指していた3兄弟の理想は高くマイセン、セーブルなど名だたる陶磁器メーカーを目標に掲げます。そして創業後数年ののちには、磁器が製作できる設備を導入。現在に続くフィギュア製作がスタートしたのです。
リヤドロのブランド進化
無数にある陶磁器メーカーと差別化するために、自らのスタイルを模索したリヤドロ。
リヤドロフィギュア特有の細長い優美なフォルムを採用すると、さらにヨーロッパ中でリヤドロ人気は高くなりました。その後、アメリカを皮切りに世界進出を果たします。同時に故郷バレンシアに本社ビルをかまえ、職人育成のための職業訓練校も開設しました。
世界各国で栄誉ある賞に輝きながらも、リヤドロはクラシックなヨーロピアンスタイルに固執することはありませんでした。心身アーティストやデザイナーたちとのコラボ作品はその象徴です。
ハイクラス陶磁器と並行して、最先端アートとの融合を目指す。リヤドロの陶磁器に対する悪内規探求心こそ、様々な世代、国を超えてリヤドロが師事される背景となっています。
リヤドロのバックスタンプ

現在使用されているリヤドロのバックスタンプは青のツリガネソウのマークです。
バレンシアで最も愛されている花「ベルフラワー=ツリガネソウ」をモチーフにしています。時折チューリップと間違える人がいますが、それは違います。しかしこのツリガネソウがバックスタンプに採用されたのは1986年のこと。
それ以前は、バックスタンプではなく直接陶磁器の肌に刻印する場合もありました。またリヤドロコレクター協会が関与する「会員限定」のフィギュアには円形のロゴが使用されます。
リヤドロの特徴と魅力
リヤドロの生産拠点はバレンシアのみ
どれだけ販路を広げても、リヤドロはバレンシア以外の地で生産することはしません。故郷バレンシアの職人たちとのチームワークを大切にし、人々の雇用を守ります。
すべての工程を自ブランドのみで行う。デザイン起こしから型取り、そして絵付けまですべてバレンシアの自社工房で行っています。基本のフォルムは型に素材を流し込むスタイルを取るため、生産数コントロールは容易です。
昔ながら職人仕事を残す
また創業時に高く評価された「花びらやレースを表現する技法」「夢見るようなパステルカラー」などリヤドロに魅せられる人たちの心を掴んでいる大きな理由に、他のブランドにない柔らかな色彩があります。
リヤドロ工房に用意されている顔料は4千色以上。これらの色を巧みに使用し比類なきフィギュアを作り上げています。
セカンドライン「NAO」
リヤドロの職人たちが手掛けるセカンドライン「NAO」は気軽にリヤドロを暮らしに取り入れたい方にぴったり。
シンプルなデザインが多く、その分価格が控えめとなっています。
リヤドロコレクション
エンジェル 天使シリーズ
フラワーシリーズと並んで最も人気があるのは天使のフィギュアシリーズです。
「守ってあげるよ」「考え事」小さな天使が見せる愛らしいしぐさを見事に表現しています。
フラワーシリーズ
リヤドロのアイテムは花の数と価格が比例する、そんな噂を呼ぶほどリヤドロといえば花びらの表現の巧みさで知られています。コレクターたちがこぞって愛するのもフラワーシリーズです。
「フラワーバスケットを持つ少女」「フラワーマーケット」多くのコレクターズアイテムが生み出されています。また、カップルや母子と組み合わせている作品も多く、ウェディングギフトにも選ばれています。
アニマルシリーズ
犬や猫、馬など動物をかたどったフィギュアも人気の高いシリーズ。亡くしたペットに似たリヤドロを大切にしている人も多く、ペットと暮らす人が増えている現在、今後さらに注目度が高くなりそうです。
アーティストシリーズ
ポールスミスなどの人気デザイナー、リカルド・カヴォロなどの心身アーティストとのコラボ作品は若い世代を中心に人気。ほとんどの場合、生産数が限られたリミテッドコレクションのため、投資目的で購入する人も多いようです。
リヤドロを「見たい」「売りたい」
リヤドロのアイテムは公式サイトやSNSでチェック可能です。
公式サイト
公式Instagram
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ブランドの最新情報
リヤドロは2023年に創業70周年を迎えました。
世界限定数777個の最高峰の市内においてハイポーセリン作品「守護龍」ほか、趣向を凝らした記念コレクションが充実!リヤドロファンには楽しみな一年になりそうです。
特に神戸では西日本最大級店舗(三宮 神戸阪急)がオープン。また、梅田阪急では「うめだスヌーピーフェスティバル2023」において人気コレクションであるスヌーピーシリーズのスペシャルバージョン「スヌーピー フライング・エース」が限定販売されました。
ゴールドとホワイトで統一されたパイロットスタイルがかわいらしく、スヌーピーコレクターには見逃せない逸品です。
今回ご紹介する「リヤドロ LLADRO」はヨーロッパを代表するスペインの陶磁器ブランドです。
自国のみならず世界各国のメインストリートにゴージャスな店舗を構えるリヤドロは、まさにラグジュアリーを体現する限られたブランドのひとつ。
また、ポールスミスらとのデザイナーズコラボコレクションは、Z世代ミレニアル世代からも若い世代からも高く支持されています。
この記事を読んでいただくと、リヤドロの「ブランドヒストリー」「バックスタンプについて」「ブランドの魅力」「人気コレクション」などについて知ることが可能です。
本コンテンツは陶磁器、特にヨーロピアンポーセリンに興味関心のある方にはきっと面白くお読みいただけます。ぜひ最後までご一読くださいませ。